毛穴パックはやらないで!『ホンマでっか』上原医師が毛穴ケアにアラート
今SNSで超話題になっている美容外科医・皮膚科医の上原恵理先生。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみかもしれませんね。
小顔マッサージやフェイスローラーはお肌をいためる元など、今までの美容の“常識”として信じられてきたことをくつがえす正しい知識の発信にファンが続々増えています。
そんな上原恵理先生の初の著書『すっぴんクオリティをあげる さわらない美容』が人気で重版されました。今回は、その中から毛穴についてご紹介します。教えて、えりりん先生!
※本稿は、上原恵理『すっぴんクォリティを上げる さわらない美容』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
先生:肌の美しさを語るときに外せないのが毛穴。ないと困るんだけど、開いたり黒ずんだりするととにかく目立つから気が滅入るのよね。化粧も毛穴にはまるし。
この毛穴、年齢とともに目につくようになるもんだから、毛穴の数が増えているような錯覚すらしちゃう。でもね、毛穴の数って一生変わらないんですよ!
聞き手:子どもの頃は毛穴なんて気にしたことなかったのに、いまは一番の悩みです。
先生:思春期あたりから気になりだすわよね。主な原因は、過剰な皮脂分泌。20代後半以降は、ズバリ老化ね。
皮脂の分泌量は思春期から増え始め、20代前半でピークになります。そこへ洗顔しすぎたり保湿を怠ったり、ほかにもストレスや気温の変化、偏った食生活など、さまざまな要因が重なってさらに皮脂の分泌量が過剰になると、皮脂によって毛穴の出口が押し広げられてしまうの。
こうして毛穴が目立つようになります。
広がった毛穴の中で過剰に分泌された皮脂と古い角質が混ざり合って固まると、白いにゅるにゅる……いわゆる角栓ができます。
プツプツの「いちご鼻」と呼ばれる「黒ずみ毛穴」は、このにゅるにゅる角栓が悪に染まって(酸化して)どす黒く進化したもの。ちなみに、毛穴が色素沈着を起こして黒ずみ毛穴化していることもあるわ。
乾燥肌の人も要注意。潤いを保とうとして皮脂の分泌が活性化します。こういう肌質のことをインナードライなどといいます。
聞き手:角栓はどう処理したらいいんですか? 毛穴パックでごっそり取ると気持ちいいですけど。
先生:毛穴パックとか指や手で押し出したりとか、それはすべて逆効果だから一切やらないで!
聞き手:え! そのあとしっかり保湿してもダメですか?
先生:ダメ! むしろ毛穴をより広げてしまいます。そうなると後戻りできません!
剝(は)がすときの暴力的な強さで角質も一緒に剝がすわ、皮脂はごっそり抜くわで、そりゃ毛穴も傷つきますって。あの刺激に反応して炎症が起こることもあるし、ダメージに反応して皮脂もさらに分泌されるし、いいことありません。
それに角栓がごっそり取れても、必ずしも毛穴が小さくなるわけでもないんです。若くて皮脂分泌が過剰になっているだけなら、角栓が減れば毛穴は小さくなります。でも、ニキビ痕や老化で開いた毛穴は角栓を除去しただけでは小さくなりません。誰でも角栓を取れば毛穴が小さくなるかのように思わせる広告もたくさんあるけど、そういうことではないんです。
聞き手:わ~! やっちゃった~!
先生:一度広がった毛穴を「小さくする」のは美容医療でも難しいのが現実。
医療の場合は角質が毛穴に詰まるのを抑える効果のある外用薬を塗ったり、レーザーで焼いて縮小させたりします。毛穴トラブルの原因・正体はさまざまだから、本気で知りたいなら、クリニックで診断してもらってね。
ちなみに、「ピーリング」は角質を溶かして角栓や皮脂の排出を促(うなが)すものなんだけど、内容物がなくなった結果、毛穴が小さく見えることはあっても、毛穴そのものがなくなるわけじゃないから注意。

上原恵理先生
毛穴の数は生まれたときから変わらない広がっただけ
毛穴パック・指や手での押し出しは逆効果だから一切やらないで!

写真はイメージです
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