聞き手:毛穴って、絶望しかなくてつらいです。
先生:自分でできる防衛策としては、ニキビをなるべくつくらないこと、そして肌コンディションを適切に保つことですね。ホームケアで毛穴を小さくすることはできなくても、肌のコンディションを整えて角栓をコントロールすることで、目立ちにくくすることは可能ですよ。
聞き手:え! 早く教えてください! 少しでもマシに見せたい!
先生:角栓ケアは角栓ができない毛穴作りをするのがケア戦略の基本。
角栓の黒ずみは過度な皮脂分泌、角質、皮脂汚れに対して、適切なケアができていないことが原因だから、まずは適切な洗顔・保湿で悪化を防ぐこと。
正しいクレンジング、洗顔や保湿については本書の別章でしているので、そちらを参考にして実践しましょうね(はぁと)
先生:なお、洗顔後すぐ、白い角栓がツンツン目立つような角栓、つまり適切な洗顔でも落ちない角栓は、皮脂分泌を抑える必要アリ。
皮脂分泌を抑える効果のあるビタミンC製品群、ビタミンA群が入っている製品のほか、ビタミンB群の中でも特にB1、B2、B6入りの製品を利用してみてください。こういった成分が入った商品を試しても皮脂コントロールができなければ、美容医療を試してみるのがいいと思います。
聞き手:あと最近、ちょっと涙形の間延びしたような毛穴もあるんですけど、これは……?
先生:それ、指で皮を引っ張ると改善するでしょう? まさにそれ、加齢によるたるみ毛穴ですね!
小鼻の横の頰あたりから、だんだん目立ってくるたるみ毛穴は、肌のハリが失われてくると、毛穴は重力に従って縦長に開いてきます。コラーゲンやエラスチンが減少して真皮の立体構造が失われてへこんだ毛穴が広がってくるの。
これは真皮層の内部のコラーゲン組織を再生させる必要があるから、一般に市販されているコスメでの改善はハードルが高いですね。
無防備な日焼けは肌のハリや弾力にダメージを与え、「たるみ毛穴」を引き起こすので日焼け止めもお忘れなく。
先生:あともう一つ、毛穴だと思ってたものが実はニキビ痕であるケースもあります。この場合はアプローチがまったく変わるから、毛穴だと思って毛穴ケアしても無駄よ。
毛穴ケアは、なによりさわらないことが大切!
にゅるにゅる押し出す快感はわかる……! 私もにゅるにゅる押し出したい! その衝動は理性で抑え込んで!
<文/上原恵理>
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