堂々と参加表明する人がいる一方、周りの目を気にして参加するかどうかを決めかねている人も。
「今年初めて渋谷のハロウィンに参加するつもり」と話すのは美容関係で働く岡田夏希さん(仮名・24歳)。「ハロウィンといえば渋谷だし一度は行ってみたい。特に今年はコロナの影響ですいていそうなので」と意気込むものの、「
自粛警察が怖いので、行こうか悩んでいる」と胸の内を明かした。

岡田夏希さん(美容関係・24歳)「今年は人が少なそうだし人生で一度は参加したい」

「アニメを観て、すっかりハマった『鬼滅の刃』のキャラクター・禰豆子ちゃんに寄せた花魁コスプレです。丈が短いセクシーなモノを選んだのはナンパされてみたいから(笑)」
さらに、毎年参加しているというミュージシャンの櫻井孝弘さん(仮名・34歳)も「参加はSNSで様子を見てから決める。行くとしたらコロナが怖いので、チャック付きマスクのコスプレ。一応マスク着用にはなるので」とコロナ感染のリスクを考慮していた。

櫻井孝弘さん(ミュージシャン・34歳)「『東京喰種 トーキョーグール』の主人公・金木研のコスプレです。黒い服を着てマスクを着ければなりきれるので簡単だし、チャックを開ければ食事もできる(笑)」
これについて原田氏は「若者の間ではSNSでの“自粛警察的ムード”が強い。コスプレ写真をインスタグラムのストーリーに載せると仲間内で批判を受けるので、参加に躊躇している人が多い」と分析する。

写真はイメージです
渋谷区公認の配信プラットフォーム「
バーチャル渋谷」では、オンラインイベントを実施予定。仮装コンテストやきゃりーぱみゅぱみゅなどのライブが配信される。初の試みに対して若者の意見は?
「サイトの使い方がわからない。楽しそうではあるけど、そろそろ外で遊びたい」と前出の森田さんと岡田さんは本音を漏らす。
「実際に楽しむ人は少ないと思います。授業がオンライン、仕事もテレワークが推奨されていて若者もストレスが溜まり、リアルな付き合いを欲している」(原田氏)
「初の取り組みでどうなるかわからないが、画面上でトラブルが多そう。ネットを使わない人は結局リアルに集まるので入場規制などの措置をすべき」(岡本氏)
今年のハロウィンは満月でブルームーンが見られる。「ハロウィンといえば満月のイメージがありますが、実は数十年ぶりと貴重。お月見ハロウィンを渋谷で穏やかに楽しんで欲しい」と岡本氏は願う。
コロナで厳戒下となる渋谷で、今年はどんなバトルが繰り広げられるのか?大人は静かに見守りたい。