井浦新が養子を迎えた父親役に、「血の繋がりより大事なもの」とは
特別養子縁組支援団体を知ったシーンの思い
大切なのは、親と子どもが家族として一緒に育っていく環境
――清和と佐都子は血の繋がらない息子と家族になっていきます。“家族になる”ために大切なことは何だと思いますか?
井浦「僕自身はとても奇跡的なことに子どもと血が繋がっていますが、ただ、血が繋がっているから家族だとは単純には言えない。形式的には家族ですが。いくら産みの苦しみを知っていたとしても、母になれないまま母親として、ただあることになってしまうこともある。
血が繋がっているとか、繋がっていないとかではなく、一緒にいる時間が大事だと思います。長さではなく、同じ痛みを知って、同じ喜びを感じて、親と子どもが家族として一緒に育っていく。その環境が大事なのではないでしょうか」
(C) 2020「朝が来る」Film Partners
<文・写真/望月ふみ>望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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