
「今までに経験したことがないほどの痛みで声も出ませんでした。全身から冷や汗が出る感じというか…救急車を呼ぼうか迷ったくらいです。
それでしばらくトイレにこもっていたら、今度は吐き気もしてきて…結局それから朝まで腹痛と吐き気で一睡もできませんでした」
翌朝になってもまだ吐き気や腹痛がおさまらず、さらに発熱までしてしまったため菜々さんは病院へ駆け込みました。
診断の結果は、急性胃腸炎。結局その日から数日間お粥やうどんなど消化の良いものしか食べられなくなってしまいました。
「お正月もいつもなら実家で年越しそばやおせちを食べるんですが、この年はそれもできず…。いつ吐き気や腹痛がくるかわからないのでおちおち外出することもできなくて、1人寂しく年越しをしました」

年始には無事体調も体力も回復した菜々さんだったのですが、このことをきっかけに変わってしまったことが…。
「
あれ以降あんなに好きだったケーキを食べるのが怖くて…。ケーキ以外の甘いものも無意識に避けるようになってしまいました。クリスマス前の私なら考えられないことですよ…自分が悪いのは分かっているんですが、クリスマス自体への苦手意識も高くなってしまいました」
ケーキにトラウマを抱えてしまった菜々さんは、今でも進んで甘いものを食べることはないそう。大好きなものを怖いと思うくらい強烈で忘れがたい苦しみを味わってしまったのでしょう。
暴飲暴食が増える年末年始。このようなことにならないよう食べるものや量を考え、体調だけは気をつけたいものです。
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年末年始のトホホエピソード―
<文/りこちゃん>