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どうなる?2021年のキスシーン。佐藤健が火をつけた“キス祭り”

10月期のドラマの最終回はキスシーン祭り

 それから仲が深まっていく七瀬と天堂は、様々なシチュエーションでキスをする。「恋つづ」はキスシーンだらけのドラマになった。のちに佐藤が「『チューはすればするほどいい』とは言っときました」とキスシーン増加を提案していたことを明かしていて(2020年4月14日、佐藤健のYouTubeチャンネルのプレミア配信)、それだけキスシーンは目玉だったのだ。  お腹いっぱいなほどいろんなパターンを見せて楽しませてくれた。でも前述するように、しなやかな獣が小動物を追い込んで鋭い牙で捕まえるような精鋭の狩人みたいなのが佐藤健のキスである。  こうして「恋つづ」が下火になりかけた恋愛ドラマを再燃させたわけだが、その矢先、コロナ禍があって、ソーシャルディスタンスを保たないといけなくなり、キスシーンの存在は風前の灯火に。ところが禁じられれば禁じられるほど燃えあがるのは恋と同じ。10月期のドラマの最終回はキスシーン祭りとなった。おりしもクリスマス時期で盛り上がりまくりスマス・ウイークに。  功労者は3人。田中圭、林遣都、中村倫也。絶大な人気を誇る3人が、それぞれのキス表現をみごとに見せてくれた。

堂々たる田中圭、おずおずの林遣都、強引な狩人系・中村倫也

 田中圭は『先生を消す方程式』(テレビ朝日系)。最終回、ゾンビになった恋人(松本まりか)に本気キス。ただ唇と唇を重ねるのではなく、まず上唇を喰むようにして、そこから下唇へ……という愛情をこめた過程を、カメラを動かしたりカットを割ったりしないでしっかり見せたことで、ゾンビ同士のキスにもかかわらずコミカルにならなかった。
 林遣都は『姉ちゃんの恋人』(カンテレ制作 フジテレビ系)は、多くの苦難を乗り越えて恋人同士になった桃子(有村架純)とクリスマスツリーの前で幸福を噛みしめる。最初は唇を触れ合わせただけで、2度目は、すこしだけ積極的に。  やや控えめな雰囲気は、役の設定が慎ましいからだろう。とはいえ、ドラマや映画のキスシーンでは、なるべく口元を見せないときがあるが、ここではちゃんと口元を隠さないことで、暗い過去を背負った者がようやく一歩踏み出す心が伝わってきた。
 ラストは中村倫也。『この恋あたためますか』(TBS系)。「恋つづ」と同じ恋愛ドラマ枠の火曜10時。中村倫也は、佐藤健のバトンを受け取って先に走ることができるのか――。  クリスマスイブ、海外出張からサプライズで帰国した浅羽(中村倫也)は、ぼっちで寂しくコンビニで働いている樹木(森七菜)のもとへ。抱きしめようとするとその気持ちを介さない彼女の口を塞ぐように――。 “ふんわり彼氏”(『岸辺露伴は動かない』NHKより)が似合う中村が「花男」「恋つづ」の系譜――狩人的俊敏さを見せた。口元はあまり見せなかったけれど、ドラマのフィニッシュを鮮やかに飾った。
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2021年、まずは菅田将暉のキスに注目
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