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どうなる?2021年のキスシーン。佐藤健が火をつけた“キス祭り”

2020年ならではのマスク越しキス

 堂々たる田中、おずおずの林、強引な狩人系・中村と三者三様に見せたあと(あくまで表現のことです)、トリを飾るのは『#リモラブ』(日本テレビ系)の松下洸平ではないかと注目された。
 19年暮れ、朝ドラ『スカーレット』(NHK)の69、70回で、ヒロイン(戸田恵梨香)に「キスはいつするんやろ」の名言を放ち、そこからの小説のように叙情的なキスシーンが話題になり、多くの女性を沼落ちさせた松下。  すでに『#リモラブ』では、コロナ禍設定で、ドラマがはじまったときにつきあっていた彼女(川栄李奈)とマスク越しのキスをしていたが、最終回は、そのあとつきあったヒロイン(波瑠)とついにマスクを外して……という流れに。だが、最後までソーシャルディスタンスに配慮した撮影を守ったか、キスした雰囲気だけにとどまった。  でもマスク越しキスという2020年ならではの場面を演じたことは記憶に残るだろう。堂々たる田中、おずおずの林、強引な狩人系・中村、余白を残す松下といったところか。

2021年、まずは菅田将暉のキスに注目

 狩人キスからソーシャルディスタンスキスまで様々なキスシーンが描かれた2020年を過ぎて、2021年もこのまま恋愛ものブームと、キスシーンの試行錯誤は続くのか、引き続き目を光らせていこうではありませんか。  まずは、菅田将暉に注目。坂元裕二が脚本を書いた菅田将暉と有村架純のラブストーリー映画『花束みたいな恋をした』(1月29日公開)。偶然の出会いから、一緒に暮らすようになって、それから数年の恋の記録。もちろんキスシーンがある。 映画「花束みたいな恋をした」 これまでの映画ではかなり生々しいキス以上のシーンも演じている菅田が「花束~」ではどんなキスを見せてくれるか。詳細はここでは伏せるが、恋人たちの時間の流れが幸せも痛みもすべて等価値に記録されていて、気がつけば自分の体験と重ねてみて胸が疼くこともあったりなかったり。そんな物語のならではのキスシーンになっている。 <文/木俣冬> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
木俣冬
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『ネットと朝ドラ』『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami
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