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謎の“UFO住宅”がなぜ群馬県に?ビックリ建築の正体を追う

キッチンやベッドも宇宙船っぽい

――フトゥロに対する反響はいかがでしたでしょうか? 「新聞や雑誌などたくさんの取材が来てくれました。また、地元にある前橋工科大学の学生さんが貴重な建築だということで、毎年見学に訪れたりもしてくれています。うちの学生たちはオブジェみたい、と面白がってみてくれていますね(笑)」
フィンランド製UFO型住宅フトゥロ

キッチンも完備

フィンランド製UFO型住宅フトゥロ

寝室。ベッドはシングルサイズがひとつのみ

フィンランド製UFO型住宅フトゥロ

正面入り口は、宇宙船のハッチのように開閉する仕組み

 フトゥロをフィンランドまで追いかけ、建築家マッティ・スーロネンへのインタビューやフトゥロの弟分ヴェントゥロについて書いた詳細リポート、そして世界のビックリ建築を、拙著「世界のビックリ建築を追え。」で紹介している。  数奇な運命を背負い、消えてしまったと思われていた貴重なビックリ建築が、北欧から遠いここ日本に残されていた。スクラップ&ビルドの激しい日本の街にあって、フトゥロがこれからも末永くここ前橋で愛され続けることを願うばかりだ。 <文/白井良邦>
白井良邦
編集者、ビックリ建築探求家。1971年神奈川県生まれ。1993年(株)マガジンハウス入社。 雑誌「POPEYE」「BRUTUS」編集部を経て「CasaBRUTUS」には1998年の創刊準備から関わる。今まで国内外の建築を5000件以上は見てきているという建築好き。「世界のビックリ建築を追え。」(扶桑社刊)が発売中。
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世界のビックリ建築を追え。

キューバ、ブラジル、メキシコ、スイス、フランス、フィンランド、旧グルジア、そして日本…。世界中から厳選した20のビックリ建築をリポート!

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