
竹内佐千子「赤ちゃん本部長(3) (ワイドKC) 」講談社
全話を通じて、思い入れの強い話はありますか?
「社内報を書いてる岸谷さんが登場する回ですね」
岸谷さん。善意で「ハンデがある人を理解しよう」と頑張っていた女性ですよね。
「あの人はモデルがいるわけではないんですけど『こんなやついるよなぁ』って思いながら描きました。読者からの反響が大きかったのは、部下の西浦がゲイカップルだったと発覚する回や、天野が独身でいる理由を語る回です」
いち読者としては、本作をまだまだ続けて欲しかったのが正直な気持ちでもあります。最終巻のおまけページで、ものすごい重大な事実が暴露されましたね(笑)。
「いろいろ大人の事情があったんですよ。ぶっちゃけてしまえば打ち切りになってしまったんです。この連載はいったん終わらせて違うところでまた始めようという話もあったのですが、私はちゃんと終わらせたかったので急ぎ足にはなってしまったかなと思います。でも、自分の中では書ききったというか、完成させた話にはなりました」
だとすると、そこからのアニメ化はある意味では大逆転というか、冒頭で話していただいたリアクションには納得してしまいますね。
「本当に有難いことです。放送枠がちょっと変わっているので、たぶんエヴァンゲリオンの深夜一挙放送みたいな感じになるんじゃないかと(笑)。
豪華絢爛(ごうかけんらん)なキャストの方達がキャラクターに声を入れてくれたのをいち早く見てるのですが、本当に凄くて。動いているのにも感動しましたが、大げさじゃなく命の誕生の瞬間に立ち会った気分です。放送を見るのをいちばん楽しみにしてるのは私だと思います! 音声やBGMが流れるアニメならではの『赤ちゃん本部長』、放送されるのが今から楽しみです」

アニメ化を記念して「赤ちゃん本部長」1話を出張掲載! (C)竹内佐千子/講談社

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