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長瀬智也の『俺の家の話』も挨拶も、“自分がない”終わり方が泣かせる

歌でも心を揺さぶる表現力はピカイチ

 芝居だけでなく、歌においても、やっぱり長瀬智也の嘘のなさが、表現力につながっていると思います。  持って生まれた伸びや響きのあるキラキラボイス(最近だと北村匠海がその例ですが)で、どこか懐かしく甘い哀愁も漂わせています。  正直、音程の正確さで言えば、もっと上手い人もアーティストだけでなくジャニーズの中にすら他にいますが、心を揺さぶる表現力はピカイチです。

良い意味で全然「自分がない」最後

https://twitter.com/tokioxinfo/status/1376177780019240960  ドラマ『俺の家の話』の結末も、バラエティ番組での最後の挨拶も、良い意味で全然「自分がない」のは共通していました。  自分がこれまでどうだったか、今後どうするかの話は全くなく、涙もなく、ちょっとテレ臭そうに最後まで明るく笑いながら、視聴者への感謝と、番組の今後を語っただけ。本当に長瀬智也らしく、寿一っぽくもありました。  ジャニーズがあまり好きじゃないという人や、関心のない男性もたいてい言うのは「長瀬智也だけは好き」という言葉。ジャニーズの枠を大きく超えてお茶の間で愛された歌手であり、俳優というのは他にあまりいないのでは。  裏方になるという話ですが、「表現者」の彼が表舞台に戻ってくる可能性は高いと思います。というか、戻ってこないのはもったいなさすぎます。 <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など。Twitter:@takowakatendon
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