「旦那さんが仕事帰りに家の近くで1杯飲んで帰ってくるのが、どうしても嫌だって言うんです。でも、仕事で疲れてても帰ってきたら子どもの面倒も見てくれるんだし、1杯くらいなら別にいいんじゃないの……って思っちゃって。 　そう言ったら『私も飲みに行くのを我慢して子育てしてるんだから、旦那も我慢すべき』と。それでケンカになったけど、話が押し問答で全然進まないと怒って家を出てきたそうです。そんなことで家出するなよと呆れましたね……」 　その後、栞里さんは深夜までハルカさんを説得するものの、折れなかったそう。結局、ハルカさんが帰ったのは翌朝でした。女子グループの中に旦那さんの連絡先を知っている子がいて、ハルカさんが栞里さんの家にいることを伝えてくれたのです。 「まぁ、後にグループの子に聞いた話では『ハルカはいつも大げさに話すけれど実は大したケンカではない』のだそう。ハルカが帰った後、休みは残り1日しなくて全然ゆっくりできませんでしたね……」 　せっかくの帰省に幼馴染の面倒を見ないといけないなんて、まさに地元ならではの災難になってしまいましたね……。 【他の記事を読む】⇒シリーズ「夏の事件簿」の一覧はこちらへどうぞ 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ ＜取材・文／結城　イラスト／朝倉千夏＞