“毎日ユニクロさん”も見ちがえる!安くて楽な服で「きちんと」見せる簡単コツ
こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。
突然ですが、ここ1年で洋服選びが分からなくなって困っていませんか?
コロナ下の在宅ワークや、対面で人と会う機会がめっきり減った結果、日々の洋服選びが面倒になってしまっている。そもそも、選ぶという行動自体が面倒なだけでなく、コロナ太りしてしまった……そうした結果、生前のスティーブ・ジョブズ氏のように自分にとって定番のラフなスタイルを日々ぐるぐるとローテーションさせている。なーんてコトに。って、コレは筆者のことですが。
洋服をただ楽なもので完結させ続けると、日常は楽ちんな一方で、「もう少しきちんと見せたい」といったシーンで、選択にこまるという事態に陥りがち。
楽な格好をしたい。しかも安上がりで。でも、場合によっては楽を保ったままビジネスなどの場面できちんと感も演出したい。そんないいとこ取りな願いは叶うのでしょうか? 今回は女子SPA!でもおなじみ、スタイリストでファッションライターの角佑宇子さんに「“楽”と“きちんと”を両立するファッションのコツ」を教えてもらいました。
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在宅ワークで楽な格好が定番に……といっても、どのくらい楽をしているのか、個人差がありますよね。わかりやすく具体例を出すために、最初に筆者のワードローブをご紹介しましょう。こういう人、けっこういるのでは……?
筆者にとっての“楽なファッション”とは。それは、「ほぼユニクロ生活」です。この春夏はユニクロのロングワンピースを色違いで3枚買い、ローテーションでぐるぐる着る毎日。
いつもこのワンピースをベースに、その日の気温や移動距離によって上着や靴を選びます。または、ユニクロで買った白トップスが4枚くらいあるので、ジャージ素材のロングスカートをこれまた色違いで買い、ぐるぐるローテーションさせる。日常服はこの2パターンで完成です。
ちなみにどれも1着2000円でおつりが来ます。家や近所、プライベートの約束ならこれで事足りるのですが、さすがにちょっと“良い格好”で出かけたいとき、途端に選択肢がなくなり、困ってしまうのです。
そもそも2000円しない洋服で人に会っていいのか。ビジネスにスニーカーって良いのか。ていうか、いい大人の女性がカジュアルすぎたら印象が悪くなってしまわないか。悩みは尽きません。プロの目から見て、これはアリ? それともナシ?
「必ずしも、『きちんと感=高いもの』という選択が正解ではありません」と角さんは力強く答えます(以下、「」内コメントすべて角佑宇子さん)。
「一般的にきちんと感を演出するには、服装の中に1点だけでもきちんと見えるアイテムを足すのが正解です。ではきちんと見えるアイテムは何かというと、ハリや硬さ、光沢が感じられるもの。また、素材やシルエットに“メリハリ”をつけると、きちんと感がさらに高まります」
アイテムにハリ? シルエットにメリハリ? 簡単な言葉の並びなのに全然イメージがわかない……これが“おしゃれ偏差値”というやつなのでしょうか。そんな筆者に、角さんは具体的な説明を続けてくれます。
「“光沢”や“ハリ”の具体例は、パイソン、レザー、サテン、メタリックといった素材・柄です。例えば普段のワンピースの足元をメタリック素材やパイソン柄のフラットシューズにすると、それだけできちんと感が出てきます。
素材の“硬さ”については、シャツ選びを例にすると分かりやすいです。定番のコットンシャツよりも、硬さが出ているポプリンシャツ(*)を選ぶと、よりビジネス感が出る。そんなイメージです」
*ポプリン:丈夫でやわらかな平織りの織物。ワイシャツやドレスシャツの定番生地
どうやら筆者のクローゼットは、洋服や足元がほぼ全部コットン素材&無地でまとめられているために、カジュアルさが目立つようだという答えが1つ見えてきました。では具体的に、これらを「活かしながら」変えていくには、どうしたら良いのでしょう。

2000円以下のユニクロワンピを着回し続ける日々

ユニクロ「コットンフレイドヘムワンピース(半袖)」税込1,290円(2021年7月19日時点での値下げ価格/編集部調べ)