ところが、世間はコロナ禍に……。緊急事態宣言が発令され、会うことが難しくなってしまったため、ひとみさんたちはオンラインデートを決行します。画面に映し出された彼はアプリ内に掲載されていた写真より、イケメンに見えました。 　お互い、最初は慣れないオンラインデートに緊張してしまい、ようやくリラックスして話せるようになったのは、10分ほど経った頃でした。 　彼はオンラインデート中、仲がいい家族の話や今している仕事の内容などを話しつつ、ひとみさんを和ませてくれましたが、突然「変な質問をしてもいいですか？」と、もじもじ。 　了承すると、「僕、性欲強いほうなんですが大丈夫ですか？」とひとみさんに尋ねてきました。 「性欲の強さが同じくらいなほうがいいとはよく聞きますが、まさか初めてのオンラインデートでそんなことを聞かれるとは思っていなかったのでビックリしちゃって。でも、彼にとっては大事なことなのかもしれないので、ちゃんと答えました」 　すると、それを皮切りに彼は、夜の営みに関するさまざまな質問を投げかけてきたのです……。 「週に何回くらいしたい？」「どんな体位が好き？」「どこでするのが好き？」「これまでで一番大きかったのは誰？」などなど、返答をにごしても次々出てくる卑猥な話題にひとみさんはドン引きしてしまいます。 「頃合いを見て、ご飯作るからと言ってオンラインデートを終了しました。本当に気持ち悪かったです。トークでは誠実そうに感じても、実際に話してみるとこんなに違う人もいるんだなって学びました」 　会わなくてよかった……。心の底からそう感じ、連絡を取るのをやめましたがLINEを教えてしまっていたため、時折ブロックされていないか確かめるかのように、定期的にスタンプが届くのだとか。 　文章だけで相手の人柄や本性を見極めるのは難しいもの。だからこそ、マッチングアプリを使用するときは電話やオンラインデートを活用し、慎重に相手を見極めていけたらいいですね。 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ ＜取材・文／古川諭香＞