帰りの車内で息子を問い詰めてみると、どうやらクラブの他の子たちが大声で連呼していたことが原因だったことが分かります。

「私設のサッカークラブとは言えそんな程度なのかって思っちゃいました。あと、人間関係が面倒になっちゃって、結局その私設のサッカークラブは辞めて、地元のクラブに変えました」
1人でもマセている子がいるとそういった話題は伝染しがちです。息子の教育にも悪いと思った久美子さんはこれを機会に通わせるサッカークラブを変えました。
地元のサッカークラブは打って変わって気のいい親御さんばかりで、マウントを取り合うようなことも一切無かったそうです。送り迎えのために車を出して遠出をする必要がなくなったことで、負担が減ったことも嬉しかったことだそう。
蓮くんのエロ本発言については、きっちりと女性の裸が載っている本であることを説明し、「お母さんが嫌いな本だから口にしないように」と説明したそうです。
「でも、そしたら今度は、寝室で肌着姿になっていた私を見て、『
あ、お母さんエロホンだ!』って言うようになっちゃって焦りましたよ」
性教育は一筋縄ではいかず、男の子の子育てに四苦八苦する久美子さんでした。
―シリーズ「出産&子育ての悲喜こもごも」―
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<文/浅川玲奈>
浅川玲奈
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。