国際長編映画賞は『ドライブ・マイ・カー』で間違いない
――その他の賞についてはどうでしょうか？
「今回確実かなと思うのは国際長編映画賞ではないでしょうか。これは『ドライブ・マイ・カー』で間違いないと思います。
助演女優賞は『ウエスト・サイド・ストーリー』のアリアナ・デボーズかな。圧倒的。でも、『ベルファスト』のジュディ・デンチは8分間しか出ていないのですが、ものすごく記憶に残るんですよね」
――今年の「第94回アカデミー賞授賞式」の見どころは？
「今年は予習できる作品が多くて楽しみやすいと思います。私は今回で2年目ですが、カビラさんをはじめスタジオにいらっしゃる皆さんをとても頼っていて、勉強しに来ている部分もあります。今回も新しい発見があって楽しいに違いないと確信しています。昨年は変則的でしたが、今年は会場もドルビー・シアターに戻ります。みなさんには是非ライブで見て欲しいですね。結果だけ知るのはもったいない！
今年はとても、歴史的になるに違いないものがたくさんあります。例えばどこかで必ず『ドライブ・マイ・カー』は獲るでしょう。獲ります！その瞬間を見逃さないで欲しい。そのときに、濱口監督がどのようなスピーチをするか。それを聞いて、周りにいるであろうデンゼル・ワシントンや、スピルバーグ監督たちがどのような反応をしているのかなどが、チラッと映される。それがまた楽しいんですよ。
結果だけではなく、全部見たらもっともっと面白いよ！と、ライブでの鑑賞を強くおススメしたいです」
