──『セゾン・ド・エリコ』VOL.15の表紙の写真も、そのデニムを履いていらっしゃいますね。

『セゾン・ド・エリコ』Vol.15
「ええ。大好きでずっと長く着ているレザーのトップスに合わせました。今回、パリ屈指のラグジュアリーホテルである『リッツパリ』で撮影をしたのですが、ホテル内のベーカリーショップでの装いです。
レザー素材ということで、コーディネートによっては重い感じになってしまいますが、薄い色で、しかもいまふうの(笑)グランジなので軽やかな印象になっていると思いますが、どうでしょうか? 品もあり、大人ならではのコーディネートになった!! と勝手に喜んでいます(笑)」
トップスかボトムス、どちらかに上質な素材と仕立てを
──時代とともに世の中のカジュアル化が進み、最近では、どんなに一流のホテルでも夕方のディナータイムが始まる頃までは、デニムやTシャツといったスタイルでもまったく問題がないと聞きます。こんなこなれた装いができたら素敵ですよね。
「TシャツやデニムがOKとはいえ、大人の女性がホテルやレストランなどラグジュアリーな場で着るときは、トップスかボトムス、どちらかに上質の素材のもの、シルエットの美しいきちんとした仕立てのものをもってきたほうがふさわしいかと思います。自分の気持ちも落ち着きますし……」
──同じデニムにピンクのニットを合わせたスタイルは、またがらりと違って素敵です。

袖口がオレンジ色のピンクのニット。息子のものだった帽子には、エルメスのギャザースカーフを巻いてひと工夫
「ありがとうございます! 息子のお下がり(お上がり!?)の帽子をかぶって、さあ、ドライブへ! という元気なスタイルが完成します。ほかにも、好きで好きで大切に長く着ているワンショルダーの白いブラウスを合わせると、清潔感のある華やかさで、デニムがまた違う表情を見せてくれます。
素材、色、形、どんなトップスも受け止めて調和する。デニムというアイテムのすごさですよね! 世界中の老若男女に愛される理由がわかります。 デニムはどこのブランドでも手掛けているアイテムですが、先ほどのグランジの処理や着たときのラインなどにやはり違いを感じます。少し上質のものがあると、お出掛けにもどんどん着られて便利ですよ」