ポイント② サイズは35センチ以上、薄すぎず厚すぎず

まな板選びに大事なのは、サイズ以上に「重さ」と「厚み」
使いやすさを実感するために大事なのが、「重さ」です。
私は過去に、いわゆる高級まな板を何度も購入した経験がありますが、重すぎて使いにくかったり、切った時に刃音や傷が気になったりすることに後から気づき、値段が高いからとか、ブランドモノという視点で購入するのはリスクがあることを学びました。
経験的には、女性が使う場合はやや軽めのほうが扱いやすく、広いキッチンではない限り大きすぎるサイズ感もNG。サイズの目安としては、35~40センチが万能です。

壁際に立てかけておくだけで、キッチンがおしゃれにアップグレード。
また重さと同じくらい重要なのが、「厚み」。木製まな板の多くは厚みがあるために、水切り台に立てかけられないといった悩みも出てきますから、やや薄め(1~1.5センチ)のほうが何かと便利かもしれません。
ちなみにこのシリーズには3サイズありますが、私のおススメは真ん中の38センチ。サブのまな板としての使用を考えている人には34センチが喜ばれそうです。
まな板は衛生面を考えると一生モノという視点は不要で、定期的に買い替えしやすい価格であることや、リピートしたくなる使い勝手であることが最重要ポイントになると思います。
以上を要約すると、見た目の満足度を長持ちさせるためには、上品さや高級感を持ちながらも、やや控えめでシックであることが大切。買ってよかったという確かな実感を得るためには、“扱いやすさ”をシミュレーションすることが重要になります。
自分の生活シーンに違和感なく取り入れられて、リアルに扱いやすいこと。これはまな板以外のキッチンツールにも同じことが言えますから、高見えアイテムほどこの視点を忘れずに活用してみてくださいね!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>