
結婚生活は平穏で、幸せそのもの。旦那さんは、付き合っていた頃と変わらない優しさを向けてくれ、里菜さんの中では日に日に愛が募っています。
しかし、この3年の間に、里菜さんは旦那さんが好きすぎて奇怪な行動をしてしまう自分に戸惑うことが……。
「我が家には夫専用の部屋があるのですが、私はひとりで家にいる時、その部屋にこっそり入って、旦那のゴミ箱をチェックし、自慰行為をしたティッシュのにおいを嗅ぐのが習慣化してしまいました。性に淡白な夫が自慰行為をしたんだと思うと、なんだか燃えて、ティッシュすら愛しくなります」
また、旦那さんの部屋にある引き出しの中身も定期的にチェック。
「何を買ってきたのか、何に興味があるのか全部把握したい。夫の持ち物なら、どんな日用品でも、すべて愛しいです」
そこまで愛が深いからか、里菜さんは今だに旦那さんに対しては自分からスキンシップができず、旦那さんから認識されている姿と本当の自分の間に埋められないギャップを感じています。
「旦那の目には、私はクールに映っている。媚びずに凛としてるところがいいとか、べたべたしてこないところがいいと、よく旦那から言われるのですが、本当は好きすぎてできないだけ。だから、陰で色々やっちゃってる。旦那が知ったら引くと思うので、自分がやっていることは絶対にバレたくないです」
理想通りの相手と出会えると、自分を偽ったり、隠してしまったりすることはあるもの。しかし、そんな暮らしが何十年も続くと、心が苦しくなってしまいます。
里菜さんがこれ以上、自分にドン引きしたり負い目を感じたりしないためには、相手の反応を考えず、少しずつでも小出しで「好き」を伝えられるよう、リハビリをしていくことが大切なのかもしれませんね。
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<取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291