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赤楚衛二の愛くるしさに窒息しそうなんだが!金曜ドラマ『石子と羽男』1話をおさらい

絶妙な湯加減の曖昧さ

 パワハラ騒動の尻尾を掴んだのは羽男だったが、真実を明るみにだしたのは、石子だった。中古車に乗って追走劇を繰り広げたあと、支店長の悪を正そうとするパラリーガル石子の真っ直ぐな視線を受けた大庭の表情が変わる。まんまと支店長の計略にはめられるところだった大庭に正義の光が降り注ぐ。  パラリーガルは、弁護士のアシスタントである。正義と疑惑の間を揺れ動いた大庭同様に、ある意味、身分が曖昧な存在だ。曖昧であるけれど、この曖昧さこそ、ときに面白さを引きだす。  正義と疑惑。いや、ほっこりともっさり。和解成立後、大庭が美味しそうに大盛り蕎麦を頬張り、赤楚君の顔に笑顔が戻るとき、この曖昧さ(二項対立)が、赤楚的に絶妙な湯加減だと感じる。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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