
男性はその後も毎日のように来店してエミさんのレジで買い物をしていきましたが、話しかけられることはありませんでした。エミさんは不気味に感じていたものの、害はなかったので他のお客さんと同じように接客していたそうです。
そうして日々を過ごしていたところ、またFacebookで知らない人からの友達申請がありました。ただ、前回と違い、「YUKO」と女性の名前のローマ字表記の名前でした。
エミさんは「ユウコ」という名前の知り合いが数名いたため、とりあえず申請を受けることに。すると、すぐにFacebookのMessengerから連絡が来たのです。
内容を見たエミさんは、前回以上にゾッとしました。
「YUKOから来たメッセージには『実は、このまえ友達申請をした○○です。女性の名前にしたら友達申請を受けてくれると思ったので、新しくアカウントを作りました』と書かれていたんです。YUKOの正体は、この前友達申請してきた、パート先のお客さんの若い男性ということ!こんなことまでするとは思ってもみなかったので、心底ゾッとしました……」
エミさんはすぐにFacebookのアカウントを削除して、翌日にはパート先に事情を説明して辞めることになりました。
しかし、今でも不安に駆られていると心境を語ります。
「名前がバレているし、生活圏も同じだと思うので、いつ街中で会うかわからなくてビクビクして過ごしています。Facebookにはよく行くカフェやパン屋さんなどの情報も載せていたのですが、あの男性もそこにいるかもしれないと思って、近寄ることができなくなりました……」
Facebookでは「プライバシー設定」から、投稿の公開範囲の限定などが可能です。各SNSの設定を改めて確認し、使い方を見直してみてはいかがでしょうか?
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<文/nami イラスト/zzz>