「いきなり『俺のこと、顔がいいだけで付き合ってるって言ったってホント？』と聞かれました。地元の友達以外には、その話をしていないので、なんでそのことを知っているのか、頭がパニックになりました」 　なぜかバレていた「顔だけ」発言。 「ものすごく焦りました。『え？ そんなこと言ってないよ？』ととぼけましたが、彼は『その地元の友達の知り合いが、俺の同級生で、わざわざ連絡してきて知ったんだよ』とのこと。どうせ誰も知らないと思って、地元の友達には彼の出身地など細かいことも話していました。彼とは出身地も違うのに、そんなところから話が漏れるとは…と慌てました」 　飲み会の席では、けっこう毒舌で話してしまったものの、「顔だけで付き合ってるわけではない」と弁明した浅井さん。 「まさかの毒舌が伝わっていて、すごく焦りました。彼には『飲み会で彼がイケメン自慢なんて恥ずかしいじゃない？ だから面白おかしく話しちゃったんだよ、ごめんね』と必死で謝りました」 　必死で説明すると、彼はなんとか納得してくれたようです。その後しばらくしてその彼とは別れてしまったようですが、さすがイケメンの彼は、浅井さんの周りの人の記憶に残っているようです。 「彼を見たことがある友達と会うと、必ず『そういえばイケメンの彼、いたよね』と元カレの話題が出るんです。やっぱり『イケメン』の印象って強いんだなぁと改めて思いました」 　いまはイケメン、まではいかない彼と仲睦まじくお付き合いしている浅井さんですが、周りに聞かれてときどき彼とともに、このエピソードを思い出すそうです。世間って、狭いもんですね。怖い怖い。 ―シリーズ「年末年始・帰省のトホホ」― 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています！】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない！「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中！（採用時に謝礼あり）ご応募はここをクリック ＜文／塩辛いか乃＞