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子供の自慰行為、女児の相談が多いのはなぜ?専門家「見つけても叱ることは絶対NG」

 これまで幾度となく取り上げられてきた、我が子の自慰行為について。多くの体験談や悩みは女児のケースが多いように感じます。実際に産婦人科医の宮本亜希子先生のもとには母親からこんな相談がありました。 「夜、隣で寝ている4歳の娘が“はあはあ”という荒い息遣いで陰部を触っている姿が見え、ショックを受けたのだそう。誰にも話すことができないと一人で抱え込んでいました」  また公認心理師で、自治体で行われる乳幼児検診の健康相談も行う荒谷純子さんによれば、こんなケースもあったようです。
女児の自慰行為

写真はイメージです(以下同)

「幼稚園に通う妹と小学6年の姉の二人姉妹で、姉はすでに自慰行為をしていました。ある時、パソコンに保存された妹の性器の写真を親が発見。姉が妹の性器を写真に収め、それを見て自慰行為をするようになっていたそうです。親は二重のショックを受け、相談に訪れたのです」 【関連記事】⇒「こんな小さな子が…」4歳娘の“自慰行為”に苦しんだ母親を描く。作者を取材<漫画>  多くの親が直面し家庭の数だけ異なるケースが存在する幼児自慰。  そもそも幼児自慰をする子としない子の違いはどこにあるのか、なぜ女児の相談が多いのか、親はどんな点に注意を向ければ良いのか。様々な疑問を二人の専門家に伺いました。

男児の自慰は見逃せても、女児の行為には戸惑う親が多い

 さきほどの荒谷純子氏は言います。 「そもそも就学前の幼児期の自慰行為と性ホルモンが活性化される小学校高学年から中学生くらいの自慰行為は全くの別物。幼児期の場合は何か性的に興奮するきっかけがあってするのではなく、触ると気持ちが良い場所をたまたま見つけてしまったためにするものです。  する子としない子で分かれるのは、その気持ちがいい場所を見つけたかどうかの違いだけで、そのまま大人になるまで継続する子もいれば、いつの間にかしなくなる子もいたりと様々です」 女児の自慰行為 荒谷さんによれば、幼児期の自慰行為について特に相談が多いのは3歳児検診の時だと言います。 「珍しくないのが“娘が2歳頃から下半身を触ってるのですけど、これは自慰行為ですか”と聞かれること。もちろん男の子の親からも聞かれることはありますが、女の子の親の方が多い印象があります」
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叱ることは絶対NG。自然としなくなるケースも
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