また、直木は成仏するのかどうかも気がかりです。8話では幽霊の原田弥生（菊地凛子）が、宋夏英（シム・ウンギョン）の口から事故死させてしまった夫への変わらぬ愛を知ったことで、現世の思い残しがなくなり無事に成仏しました。思い残しの解決が成仏のキッカケになることがわかり、直木が今度どうなるのかも気になるところ。

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　ただ、直木の行方は置いておいて、弥生が成仏するキッカケになったシーンは個人的にモヤっとしたので触れたいです。弥生たちは魚住譲（松山ケンイチ）が夏英の夫と似ていることを利用して、べろんべろんに酔わせた夏英の前に韓国語を仕込んだ譲を登場させます。酩酊状態の夏英は夢を見ていると錯覚に陥りながらも、夫との“再会”を喜び愛の言葉を口にする、という感動的なシーンでした。 　ですが、万が一夏英の意識がハッキリしていた場合、夏英の気持ちをもてあそぶ質の悪いドッキリでしかありません。7話で弥生からの謝罪を受けた際に夏英は「私は許してあげないといけないの？」と葛藤しており、弥生に対しては当然複雑な気持ちを抱いています。夏英が冷静だったのあれば、敵役の弥生からのサプライズを素直に受け入れられるとは思えないし、企画の参加者であり親睦を深めている相馬悠依（井上真央）との関係性も悪化しかねません。「そんなリスクしかない方法よりも他にもっと良い方法があったのでは？」と思ってしまいました。 　話が脱線したので戻します。8話では、成仏した弥生が夏英の前に姿を現しています。本作のルール的には「成仏した人は一瞬だけ現世に姿を現すことができる」ということが、ハッキリではありませんが明らかになりました。 　直木が成仏した後、最後に悠依の目の前に姿を現して改めて別れの言葉を告げる、というラストを予想しますが、これはこれで安直な気もします。そもそも、直木の心残りが何なのかも明確にはなっていないので、そこも楽しみながら9話、10話（最終回）を待ちたいです。 ＝＝＝＝＝＝＝ 　ちなみに次回9話放送日の3月10日（金）に、「WBC 2023」の放送があることは忘れないでください。19時試合開始であり、国際大会は普段よりも試合のペースが遅くなるため、試合終了が下手したら23時くらいになる可能性もあります。時間が延長した際にどこまで放送するのかはわかりませんが、ドラマの放送が大幅に遅れる可能性も念頭に置いておきましょう。 ＜文／高萩陽平＞