Gourmet

旬野菜「芽キャベツ」を食べるべき理由。調理は意外とラクチン

 絶対食べるべき。
春先に登場する小さなキャベツ「芽キャベツ」、食べたことありますか?

春先に登場する小さなキャベツ「芽キャベツ」、食べたことありますか?

 フレッシュ感を感じる春野菜が出回る季節になりました。どんな野菜があるか見ていくと、みずみずしい新玉ねぎからちょっと珍しい山菜まで、華やかでワクワクするようなものがずらりと並んでいます。  食べたことのない珍しい野菜は手を出しにくいものの、勇気を出して「これは食べて欲しい!」という旬菜がいくつかあります。その一つが、「芽キャベツ」。実は栄養も豊富で、調理は普通のキャベツに比べてとっても簡単なんです!
スーパーに行くと10~15玉くらいの量で売っています

スーパーに行くと10~15玉くらいの量で売っています

 そこで今回は「芽キャベツの魅力」を2つのポイントに絞ってご紹介。今のシーズンだけしか出回りませんから、絶対食べるべき理由をお届けしていきたいと思います。

そもそも芽キャベツはキャベツと別モノ!

栽培されている芽キャベツ

栽培されている芽キャベツ

 はじめに、芽キャベツとはどのような野菜なのかを確認しておきましょう。  見た目から想像できるようにキャベツの仲間であるものの、普段食べているキャベツの初期(結球しはじめ)ではありません。まったく別の品種で、16世紀にベルギーで生まれた野菜です。フランス語名は「シュー・ドゥ・ブリュッセル(Chou de Bruxelles:ブリュッセルのキャベツ)」。  そしてユニークなのが、結球している時の姿。通常のキャベツは、てっぺんの芽の部分(頂芽)が結球しますが、芽キャベツは茎部分の葉の付け根部分に小さな球が50~60個ほどびっしりとできるのが特徴です。  キャベツの原種を品種改良して作られた品種で、キャベツのみならず、ブロッコリーやカリフラワーなどと同じ仲間になります。  それでは次に、食べるべき理由を2つ挙げながら、芽キャベツの魅力を紹介していくことにしましょう。

理由①キャベツよりも栄養価が優れている

キャベツと芽キャベツの栄養価の比較

キャベツと芽キャベツの栄養価の比較

【キャベツ(生)】 廃棄率:15% ビタミンC:41mg βカロテン:49μg 食物繊維:1.8g 【芽キャベツ(生)】 廃棄率:0% ビタミンC:160mg βカロテン:710μg 食物繊維:5.5g ※数値は可食部100gあたり ※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
切ってみると、いつものキャベツの断面と同じような構造になっている

切ってみると、いつものキャベツの断面と同じような構造になっている

 通常のキャベツと比較をしてみると優位性がわかります。季節の変わり目やマスク問題で気になるのが、免疫力。  この免疫力向上に関与するビタミンCやβカロテンを見てみると、ビタミンCは約4倍、βカロテンは約14.5倍という優秀さに驚くはずです。  また、現代人が不足されていると指摘される食物繊維は約3倍。これだけ見ても、食べる価値は十分にありますが、捨てるところがなく廃棄率が0%であることも大きな魅力です。
次のページ 
芽キャベツを食べるべき理由、2つ目は?
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ