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杉野遥亮がTwitterアカウントを削除した“まさかの理由”。ファンも驚く正直者っぷり

ドラマを完結させる杉野&眞人

 でも、眞人は、肝心なことを知らない(はずだった……)。兄の陳情を直接聞いて事務的に処理していたのは、実は鷲津だった。それを知らず、鷲津への恩返しだけでここまでついてきた眞人が、真実を知ったとき、どうなってしまうのだろうかとずっと気がかりだったのだが。  追う側から追われる側になった鷲津は、誰も信じられない四面楚歌の状態にある。蛍原や同僚議員の鷹野聡史(小澤征悦)など、仲間構わず疑いの目を向ける。眞人には早く真実を打ち明けるべきだった。息子の一件が収束したものの、鷲津は、眞人へ真実を打ち明けるタイミングを完全に逃してしまった。  まだ真実を知らないかに見えた第10話のラスト、鷲津への内部告発的な嫌がらせの文書を書いていたのが、まさかの眞人だったと明かされる。鷲津に対する敵意をむき出し、糾弾の言葉を噛み締めるごとに息をふるわせる。眞人が「絶対に許さない」とはじめて声を荒げる瞬間、ああ、杉野君の気持ちがこの役にどんと乗ったなと感じさせる。それこそ、「自分自身に向き合って、出た表現」ではないか。  誰よりも誠実であろうとする彼の魂の叫びだけが、鷲津の目を覚ましてくれるのか。ここにきてこの見せ場ありのクライマックス、杉野&眞人が、ここにドラマを完結させる。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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