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妊娠するも忙しい彼には言えず…ドン底から救ってくれた“中年男性”とは

 舞台の上で輝く、憧れの人。手の届かない存在だと思っていた人の彼女になれたらどんなに幸せだろうか、と妄想したことはありませんか? 今回はそんな幸運を手にした女性のエピソードを紹介します。夢が現実になった女性はその後の人生、どのように歩んでいったのでしょう。

「スポットライトを浴びる彼は私の神様」

「スポットライトを浴びる彼は私の神様」

写真はイメージです。(以下同じ)

「いつもはぼーっとしていて感情なんて無さそうなのに、ひとたびライブが始まると、何かが乗り移ったかのように、感情を爆発させて演奏するんです。私はライブを見るたびに感動して涙が目に浮かびます。スポットライトを浴びて演奏している彼は、私にとっての神様でした」  うっとりした表情で語るのは、萌夢さん(仮名・24歳)。  萌夢さんが中学生だった時、とあるバンドの曲に出会いました。たまたまスマホから流れてきた曲でしたが、鬱々とした学生時代の救いとなりました。「自分のことを歌ってる」と思ったそうです。 「励まされるっていうか、彼の曲を聞くと、もう一日生きてみよう、もうちょっと頑張ってみようって思えたんです」  さらにボーカルの見た目も彼女の好みで、すぐにアルバムを買って、何度も何度も聞き、ライブに行ってみたいと思うようになりました。

親の反対を押し切って上京を決意

「初めてライブに行ったのは高校一年生の時でした。それはもう楽しかったです」  高校生になってアルバイトをするようになると、バイト代のほとんどをそのバンドのために費やすようになります。深夜バスに乗り込んではライブを観に行って、グッズを買い込み、漫画喫茶に泊まって帰る生活をしていました。 親の反対を押し切って上京を決意 それだけでは満足できず、上京を夢見るようになりました。上京すればもっとライブを見られるようになるからです。しかし、両親は可愛い一人娘を手放したくありませんでした。地元の大学に行ってほしいと願う両親と、どうしても上京したい萌夢さんは何度も喧嘩するようになります。 「父親に掴みかかる勢いで、家が揺れるくらいの激しい喧嘩を何度もしました」  最後まで両親は萌夢さんの上京には反対でした。挙句の果てには「一切の仕送りはしない、勝手にしろ」と両親に言われましたが、それでも折れることのなかった萌夢さんは、高校卒業とともに、愛媛の実家を飛び出しましたといいます。 「ほとんど家出同然でしたね」
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バンドのマネージャーに声をかけられ…
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