2作品目は木村拓哉主演の『風間公親－教場0－』（フジテレビ系、夜9時～）。2020年、2021年に新春スペシャルドラマとして放送された際には、
白髪に義眼で恐ろしく冷徹な教官役のキムタクと、若手俳優たちの迫力ある演技が、大きな話題に。そしてこの春、ついに連続ドラマ化しました。
警察学校＝「教場」を舞台に、さまざまな葛藤や疑念を持ちながら必死に警察官を目指す生徒たち。その中で問題を抱える彼らを隻眼（せきがん：片側の目または視力を失った状態）の教官・風間公親（木村）がふるいにかけていくという物語です。
連続ドラマの舞台は、風間公親が警察学校の教官になる前、新人刑事の指導官を担っていた時代。キャリアの浅い新人刑事が、風間と共に現場に臨み、捜査を通して刑事としての素質を試され、鍛え上げられていく姿が描かれます。また『教場Ⅱ』（2021年放送）の最後に流れた、風間がある男に襲われて右目を失うシーン。こちらの真相も明らかになることでしょう。
実力派俳優×キムタクの冷徹な凄みが物語を盛り上げる
風間の指導を受ける新人刑事役の俳優陣がまず実力派揃い！国民的人気を誇る新垣結衣、3月まで放送されていた朝ドラ『舞いあがれ！』でファンを増やした赤楚衛二、さらに北村匠海に染谷将太と、期待せずにはいられません。
そして、彼らの演技を受け止める木村拓哉の“冷徹な凄み”も見どころです。いわゆるTheキムタクドラマは好き嫌いが分かれる部分もありますが、今までのキムタク作品とは全く別モノであることは、スペシャルドラマでも証明されています。
長岡弘樹『教場0 刑事指導官・風間公親』（小学館文庫）
長岡弘樹原作の重厚な物語を、超シリアスで緊迫した世界観で描いており、どんどん引き込まれていくこと間違いなし。スタートは4月10日（月）、キムタク好きにもそうでない人にも、スペシャルを観ていない人にも、ドラマ作品として本当におすすめです。
この春、毎週月曜の夜は2本立て続けに、ずっとテレビにかじりつくことになりそうです。
