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高杉真宙が“清潔感王子”すぎる…「社会派ラブコメ」で見せる家事姿が美しい

完全無欠のはまり役

 洗い上げられたように白い肌。爽やかな好青年の鏡のような理想的な全力スマイル。肌の白さは、ときに夕方の青ひげを目立たせる。でもそこは高杉様だ。知博の場合、昼上がりの外光、夜の蛍光灯の下でも、目立つどころか、むしろ清潔感ましまし。知博役は、完璧な清潔感を誇る高杉にしか演じられない完全無欠のはまり役だろう。  営業部エースの穂香が、営業マンにとって大切な三つの「感」をあげていた。まず第一に「清潔感」だった。知博の役柄としても高杉本人の特性としても、このドラマは、これまでに類を見ないお掃除ドラマとして見ることができる。

令和のハウスキーパーを体現する高杉真宙

 穂香は、5期連続成績トップの営業マンだが、私生活では、最新家電を使いこなさず、ろくに掃除もできないゴミだめ暮らし。それなのに周りの男性から勝手に理想のお嫁さんに思われていることにもなんだかもやもや。そこでずぼらな彼女の救世主的な片付け当番となるのが、ドラマタイトル通りの“お嫁くん”の知博だ。  ある日、全身防備の清掃員姿でやってきた知博が大掃除をはじめる。しかもここでは時計を外し、青い手袋をしている。手袋を脱ぐことで、高杉の腕元の魅力が強調されもする。さらに掃除だけでなく料理もお手の物。穂香のことが好きな知博は、それからほとんど毎晩、晩御飯を作りに来るようになる。  得意先との会食の後、夜の公園で酔っ払ったサラリーマン二人に穂香が絡まれる。そこへ知博が颯爽と登場し、手にしたお玉で快刀乱麻、成敗する。男性が外で働き、女性が家庭を守るなどという固定観念は、いつの話やら。そんなカビの生えた時代錯誤は、さっさと部屋のすみへ。なるほど、本作が「社会派ラブコメ」と銘打たれているだけはある。令和のハウスキーパーを体現する高杉真宙に大きな拍手を! <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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