すっかり日が暮れた頃、JAFから派遣されたロードサービスの担当者が到着しました。動かなくなった車には夫と息子が乗り、レッカー車で引っ張ってもらうことに。私は、レッカー車の助手席に乗らせてもらいました。
「やっと高速道路から出られる!」グッタリしながらも、安堵した私と夫。その一方で、ついさっきまで半べそ状態だった息子は、すっかり元気を回復。レッカー移動というレアな体験に大はしゃぎでした。

その後、近くのガソリンスタンドまで引っ張って行ってもらい、給油しました。すると、さっきまでビクともしなかった車が、あっさり走り始めました。やはり
ガス欠だったようです。
夫いわく、「
燃料の残量を知らせる警告灯が点灯したので、給油しようと思ったが、高速道路上でガソリンスタンドが見つからず、あっという間に車が動かなくなってしまった」そう。
ただ、「
警告灯が点灯する、しないに関わらず、運転する際には自分の目で残量を確認し、前もって給油をしておくべきだった」とも。車好きで、運転歴も長い夫ですが、ドライバーとしての責任をあらためて痛感している様子でした。
私自身は運転しないため、誰かの車に同乗させてもらうことが多いのですが、こういった経験は初めてでした。夫が運転する車にも10年以上乗っていますが、これまでトラブルが起きたことはありませんでした。とはいえ、
「今まで何も起きなかったから、今後も起きない」ということは絶対にないのだと身に沁みて感じました。

また今回はPAまでたどり着けましたが、もし高速道路のど真ん中や、建物や人けが全くないような場所で同じようなことが起こっていたら…。想像すると本当に恐ろしいです。
最近は防災グッズをそろえている方も多いかと思いますが、
ドライブに行く際にも非常食になる食品や飲料水、非常用トイレなど、もしもに備えることが大切だとつくづく感じました。
私の場合は、
PAで色々と情報を調べているうちに、スマホのバッテリーがかなり減ってしまいました。充電する場所もなかったので、いつスマホが使えなくなるかとドキドキしました。この出来事の直後、
電池式のモバイルバッテリー数個を購入し、今では外出の際に携帯するようにしています。
車での遠出にすっかり懲りてしまった私ですが、キャンプや釣りに興味を示し始めた息子のために、この秋はまた車に乗って出かけることになりそうです。運転の際(特に高速道路に乗る前)には燃料の残量を確かめること、そしていざという時のために非常用のグッズなどを携帯することを忘れず、万全の態勢で臨みたいと思います。
―シリーズ「秋のトホホ」―
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文/青山文>
青山文
某放送局に勤務していたとき、いきなり思い立ってヨーロッパに語学留学。帰国後はウェブ業界に入り、現在は主に海外ニュースの記事を編集&執筆。ときどき話題の商品レビューや子育てにまつわる失敗談なども書いています。反抗期真っ盛りの小学生の息子と日々格闘中。