そんなテンくんには、大好きなものがもうひとつ。それは兄弟同然に育ってきた、Minaさんの息子さんです。

生まれた時から三毛猫ちゃんと暮らしていた息子さんは、大の猫好き。テンくんを迎えた時にはダンボールでお家を作ってあげたり、全力で遊んであげたりと大喜び。
すると、テンくんは息子さんの後をついて回るように。ふたりの間には、兄弟の絆が芽生えたのです。

息子さんが興味を持つものは一緒にチェック
テンくんは息子さんが座っていると「撫でて」とスリスリしたり、周りをグルグルしたりと猛アピール。息子さんが立ち上がると、2足立ちをし、手にすり寄ります。
過去には、息子さんの部屋に入りたくてドアノブに飛びかかり、ドアを傷だらけにしたことも。
「やむなく、ドアに穴を開けてペットドアを付けました(笑)。とにかく息子の近くにいたいんでしょうね」
Minaさんが息子さんを叱る時には、必ず間に入って仲裁。息子さんが泣くと、体によじ登って手を舐めたり、スリスリしたりし、慰めるのだそう。

「その仕草があまりにかわいくて笑ってしまい、お説教は早々に終わります(笑)。息子はテンちゃんに感謝しないとですね」
お世話をしている自分より、息子さんを溺愛する姿に若干の悲しさは感じるものの、Minaさんはふたりの微笑ましい兄弟愛に日々、目を細めています。
「ひとりっ子の息子がテンちゃんを弟のようにかわいがったり、ゲームしている時にまとわりつかれて少し困ったりしている姿が微笑ましい。なにげない日常が愛おしいです。ペットのお迎えを検討している方に、保護猫もこんなに愛おしい家族になるんだよって伝えたいですね」

テンくんを迎えたことで、保護猫カフェや譲渡会への関心が以前より強まったというMinaさん家族。深い愛情を受けつつ、テンくんはこれからもイタズラを楽しみながら、息子さんとのラブラブタイムを満喫していくことでしょう。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
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愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291