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PTAのベルマーク委員は“苦行”。「終わりが見えない単純作業」体験者から悲鳴の声

ベルマークの仕分けは重労働

疲れる 実際にベルマークの仕分け作業が始まると、想像以上に苦行だったと言います。 「教室の中でマスクをした状態でベルマークを分類別に仕分けする作業はつらかったです。最初に、ベルマークの集計をしやすくするために、切り取り線よりも大きく切られたベルマークはハサミで切って整えるのですが、薄いビニールに印刷されたベルマークを切るのって面倒くさいんですよ。  最初に企業ごとにベルマークを仕分けし、今度は企業ごとに数えるのですが、これが1点、0.5点など点数がいろいろ混ざっていてとってもややこしいんです。  うちの学校では苺や卵の空パックの中にマークを点数別に入れていました。10枚ごとにまとめてセロテープで留めます。単純作業ですが、なかなか終わりが見えず、ついため息が出てしまっていました」

「ラク」の言葉を信じるんじゃなかった!

書類をハサミで切る女性 ただ、ベルマーク委員は平日の2~3時間で作業が済むため、パートタイマーのママたちにとって時間を合わせやすいため、密かな人気なんだとか。 「確かに、運動会などの行事の準備や手伝いでがっつりと時間を取られるような委員より、年に数回、ベルマークを集計すればいいのでラクと言えばラク。ただ、ひたすらマークを数える作業は、細かい作業が苦手だとつらかった。  ベルマークのメンバーでグループチャットが作成されて、前もって予定を確認してから日程が決まるので、欠席や遅刻がしづらいんです」  小学校に通う子どもがいると、避けて通れないPTA活動。1年間の任期を終えて、幸子さんはこう感じたと言います。 「ママ友からの“ベルマーク委員はラク”っていう話を信じなければ良かったです。みんなで集まる作業が好きな人もいるけれど、休みづらい雰囲気もあって気が重かったです。  ベルマークの集計のような作業は、実際にやってみないと合っているかわからない。本当は、事前にどういう委員なのか、体験できれば良いのですけどね……」  いよいよコロナによる規制も緩和が進んできて、学校行事なども復活しています。学校活動を円滑に行うために必要なPTA委員も、どんどん効率化されていくことを願います。 <文/池守りぜね>
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