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「太ったんじゃない?」「若く見える!」は絶対ダメ!歳をとったからこそ“口にしてはいけない言葉”がある

「若い頃に比べて、今の自分は……」と、誰しも気付けば、顔にできたシワや体型の崩れなどが気になってしまうこともあるはず。  これに対して、『夫のトリセツ』や『息子のトリセツ』など、数多くの家族関係を脳科学で分析してきた脳科学者の黒川伊保子さんは、「年を重ねたら、若さや美に対する執着を捨てる方が楽しく生きられる」と語ります。  ここでは、黒川さんが提唱する60代以降の人生をより楽しむ3つの秘訣をお届けします。 (本記事は『60歳のトリセツ』(黒川伊保子著)より抜粋・構成しています)

①人の美醜をとやかく言うことを止める

禁止の指示を出す人

※写真はイメージです(以下同じ)

 人の美醜をとやかく言うことを止めると、自分の美醜も気にならなくなる。女子会で「あなた、太ったんじゃない?」「どうしたの? 顔色悪いよね」「そのシミ、レーザーで消せるのに」などなど、ネガティブな指摘をする癖のある人は、即刻、止めたほうがいい。大切な友のために心配でそう言わずにはいられないんだろうけど、その心配がもう無用なのだもの。  60年も生きれば、そりゃいろいろあるだろうよ。シミもできるし、肌色がくすむことだってある。仮に、それが肝臓の数値が悪いせいだったとしても、本人に自覚症状がなければ、女子会で指摘されても、医者に行くわけじゃないから、あまり意味はない。  60過ぎたら、女友だちの役割は、ポジティブなことを言い合って、互いの気持ちを上げるためにある。もちろん、一緒に悲しがったり、悔しがったりしてあげることもあるけれど、それは、相手がそれを望んだときに限る。

②若さへの憧憬を断ち切る

抱き合う女性2人 さて、そのポジティブなことばを言い合う際に、気を付けてほしいことがある。 「若々しい」「若く見える」という褒めことばは禁忌にしよう。これを褒めことばにしていると、言った人も言われた人も、いつまでたっても、若さへの憧憬から抜けられない。  若いって、本当に美しいことだ。けれどそれは、生殖のための武器。生殖の土俵から降りた私たちには、要らない武器なのである。  生殖のための美しさをまとった人たちは、私たちとは違う生き物だと思ったほうがいい。白鳥を美しいと思うように、彼女たちを美しいと思えばいい。「私にだって、かつてあったもの」「あわよくば、今だって、なんとかなるかもしれないもの」なんて思わないことじゃないかなぁ。
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60代70代ならではの美しさとは?
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