亜美さんが疲れ果てて息子と寝ていると、別室にいる正則さんが亜美さんに声を掛けてくるそうです。 「最初はテレビを観ながら晩酌の相手をするのですが、酔ってくると体を求めてくるんです。とてもじゃないけれどそんな気分になれないし、疲れて1分でも長く寝ていたいと思うので『またにして』と拒んでいました」 　女性の産後は、ホルモンバランスが乱れ、体力も育児で精いっぱいのため、性生活も受け入れるのがつらいといいます。 「気づいたら産後1年以上、セックスレスになっていました。帝王切開で出産したのもあって傷跡も痛むし、できればあまりしたくない……。夫のことは嫌いになったわけではないのですが、『じゃあなんで嫌がるの』と言われて困っていました」 　亜美さんは、息子が気になって性生活どころではないと嘆きます。 「別室に息子を置いたまま、夫とそういうことになったら、もしも息子が泣きだしたら私がすぐにベットまで行かなきゃならない。そう考えると、全然気持ちよくならないし、集中できないんです。もう少し子育てが落ち着くまでは、したいと思えないかも……」 　正則さんは、会社の飲み会などの付き合いも最低限しか参加せず、休みの日も家で過ごすことが多いそうです。周りから見たら理想的なマイホームパパと言えそうですが、亜美さんは正則さんが、浮気の気配がないのも気になっていました。 「妊娠中からずっと性生活がないので、どうしているのか気になっていました。私が拒むようになってからは、夫からはあまり誘ってこなくなったので浮気も心配しました。でも、夫のスマホをちらっと見ても、特に出会い系などはやっていなさそうなんです。リモートワークで家にいる時間も長いし、やっぱり女っ気が全然ないんですよね」 　しかし、何気なく夫のパソコンを開いてみたら、驚くようなことが起きたそうです。 「検索がしたくてパソコンを借りたのですが、そうしたら検索窓の履歴に、『制服　コスプレ　○○○』というような単語でAV動画を検索していたことがわかったんです。童顔の女優さんがお気に入りみたいでした……。出会い系よりはマシですが、設定とはいえ女子高生モノって……笑えなかったですね」 　人には話しづらいセックスレス問題。お互いにモヤモヤを抱えてギクシャクするよりは、不満や希望があれば、はっきりと言葉で伝えるほうがよいのかもしれません。 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています！】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない！「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中！（採用時に謝礼あり）ご応募はここをクリック ＜取材・文／池守りぜね＞