まただ。2023年7月10日、「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」（以下、「三代目JSB」）のパフォーマー・岩田剛典が出演予定だった『あさイチ』（NHK総合）が大雨のニュースのため放送休止となった。 　2022年10月4日にも岩田は同番組に出演予定だったが、北朝鮮のミサイル関連のニュースで出演が流れているため、これで2回目。どちらも料理コーナー「KiraKiraキッチン」に登場するはずだった。 　出演する映画やドラマで結構料理場面を演じることが多い岩田だが、同番組企画にはなぜかいつも出演できない。とてもミステリアスな話だと思うのだが……。 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、岩田剛典『あさイチ』不出演の理由を独自に分析する。 「三代目JSB」のパフォーマーとして毎回ステージで披露する圧巻のKRUMPダンスか。あるいはデビュー10周年の折に2021年から始動したソロプロジェクト「Be My guest」でのとっておきのチルな歌唱か。 　はたまた『植物図鑑 運命の恋、ひろいました 』（2016年、以下『植物図鑑』）での映画初主演以来、名実ともに実力派の名演を畳みかけるようになった俳優の顔か。まだまだ他にもある。例えば、岩田剛典と料理との関係性を考えたことがあるだろうか？ 　映画やドラマの芝居での一幕や、バラエティ番組出演での軽妙な料理コーナーなど。どうもここ数年の岩田は、もはやネタ化しつつある“料理名人芸”を披露することが多いように思う。

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　名人芸であるにも関わらず、あえてネタ化と表現したのには理由がある。決して料理上手なわけではないからだ。手際はいいが、どちらかというと大雑把なてつき。 　LDHが独自コンテンツを配信するサブスクリプション「CL」で見ることができる特別企画『健二郎の古民家で夏休み』の岩田はすごい。 　山下に命じられ作業を振り分けられた岩田は、お米をすりきれぎりぎりで計ったのに、肝心の器にうつすときにはざばっと注ぐ。そのため結構な量の米粒がそこらに散らばる。 　まるで気にせず、しかもたんたんと作業を進める寡黙な姿がシュールに映る。本人はいたって真面目で、別に笑わせようとしているわけではない。 　でも見ているほうは笑わずにはいられない。それでつい岩田師匠と呼びたくなる。これが最強の名人芸である理由だ。