広末涼子の離婚発表に「鳥羽シェフ妻への謝罪がない!」との声。不倫相手の妻に謝る必要はない
配偶者の不倫相手に謝罪を求めるのはおかしな話
「子どもがかわいそう」も「結婚への責任が足りない」も、結婚を愛情の問題と捉えていないから起こる発言であり、むしろそうした制度にとらわれている人がいかに多いかを認識させられた。愛情で結びつき、愛情がなくなったら別れる。そうした「正直な生き方」のほうが、むしろ子どもへの悪影響も少なくなるのではないだろうか。
両親が揃っていれば、離婚さえしなければ、家庭という形さえ保っていれば「幸せ」だと考えることじたいが間違いだと、多くの人は知っているはずだ。家族という幻想が軛(くびき)となって身動きがとれないつらさを味わっている人が世間にどれだけいることか……。
「わがまま」といわれても、正直に生きたほうがいい
そういえば昨年11月に公開された映画『あちらにいる鬼』で、彼女は夫に不倫される妻役を演じていた。夫の不倫相手を演じたのは寺島しのぶ。感情表現豊かな寺島しのぶに比べ、広末は抑制の効いた演技を強いられたが、その中に女の業と怖さをにじませているのが印象的だった。
離婚は、新しい人生の始まりでもある。これからも波乱に満ちた人生を歩むことになるのかもしれないが、それをも含めて、「広末涼子という女優の人生」を見続けてみたい。
<文/亀山早苗>亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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