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うつ病を抱え“生き延びるための婚活”経験をマンガ化!「女は結婚に逃げられていいよな」ネットの反応に<漫画>

婚活にのめり込むあまり“過活動”に

――主人公が、婚活をするうちに“過活動”になる様子が描かれています。“過活動”とはどんな状態なのでしょうか? 石田月美さん(以下、石田):“躁(そう)状態”とは全く違うものです。簡単に説明すると、躁状態はある日突然なるものなのですが、過活動は少しずつステップしながらなっていきます。私の場合は、婚活で失敗したりネガティブな刺激を受けることも多くあったので、その時に感じた痛みをかき消すように走り続けずにはいられなくなっていきました。
石田月美さん

石田月美さん

――過活動の月美ちゃんの様子が漫画で表現されることで、鬼気迫る感じが一層伝わってきました。どんなことを意識して描いていたのでしょうか? 磋藤にゅすけさん(以下、にゅすけ):資料ではなく、ご本人を観察しながら描けたことが大きかったと思います。SNSなどで石田さんと頻繁(ひんぱん)にやり取りをする中で「お!過活動きてるね」と感じたことが実際にあったので、「今“脳汁”が溢(あふ)れているんだな」など、感じたことをメモしながら漫画に落とし込んでいきました。原作の情報量がすごく多いので、それをいかに凝縮して絵で表現するかを意識していました。
磋藤にゅすけさん

磋藤にゅすけさん

“自分の応援団”を見つけるために婚活を使う

――婚活をする際には、どんなことに気をつけた方がいいと思いますか? 石田:私が言っても説得力がないかもしれませんが、最初から飛ばさないことです(笑)。私を反面教師に、また原作の「HOW TO編」なども参考にしてもらいつつ、休み休み婚活をしてもらえればと思います。 また頑張り過ぎてしまうと、その頑張った期間の3倍は寝込んでしまう恐れがあります。朝起きられなくなってしまったりするのですが、自分でも「あ、まずいな」と気づくと思います。私の場合は回復するためにとにかく寝ます、また摂食障害の過食症なので食べます。 休むのが1番ですが、寝込み過ぎると筋力が落ちて動くのが難しくなってしまいます。そうならないためにも、「寝込んだら、何日目には起きて誰かに話をしに行く」と自分で決めておくといいと思います。 ――そういう時に話を聞いてもらう相手としても、診療仲間の存在は大切なのでしょうか。 石田:あまり断定しないよう心がけているのですが、診療仲間については「いた方がいい」と思います。結婚することよりも、診療仲間を始めとした“自分の応援団”を見つけるために婚活を使っていただきたいと思います。
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まず一歩を踏み出すために大切なのは?
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