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吉沢亮の演じるマンガキャラが「完璧」である“3つの理由”。圧倒的な目の演技、だけじゃない|『キングダム』『東京リベンジャーズ』

この夏、日本中の映画館で、吉沢亮の“カリスマ性”に圧倒される人が続出しています。
映画『キングダム 運命の炎』

画像:映画『キングダム 運命の炎』公式サイトより

この夏公開された、大人気マンガが原作の映画2作品、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(6月30日公開)と『キングダム 運命の炎』(7月28日公開)。この2つの映画で、主要キャラクターを演じた吉沢。両作品で、抜群の存在感を放っています。2つの作品にみる吉沢の魅力についてご紹介したいと思います。 ※以下、各映画の前作までの展開、および予告編・公式HPの範囲内でのネタバレを含みます。

吉沢亮が演じる人物「マイキー」「嬴政」とは

吉沢が『東京リベンジャーズ』シリーズで演じているのは、不良組織「東京卍會」のカリスマ総長・マイキー。飄々(ひょうひょう)としながらも喧嘩はずば抜けて強く、ワガママだけれど仲間のことを大切に想っています。今回の「血のハロウィン編」では、過去の事件で受けた哀しみを仲間と共に乗り越えようとするマイキーを見せました。 一方『キングダム』シリーズで演じているのは、後の始皇帝となる、春秋戦国時代の秦国大王・嬴政(えいせい)。現在公開中の3作品目では、嬴政が幼少期に人質として隣国・趙に囚われていたエピソード「紫夏(しか)編」が描かれています。王位に就く前の嬴政が抱えた深い闇。紫夏(杏)と趙から秦国への脱出を試みる過程で心を強くしていく様は、大きな感動を与えてくれました。

緻密な役作りによる、キャラクターの絶対的な再現度

主役級に人気がある両キャラクターは、ともにバックボーンが複雑で、難しい役どころです。人気の漫画を実写化すると、原作ファンから「イメージと違う」と言われてしまうこともありますが、吉沢は見事に再現しています。それは外見はもちろんのこと、彼がキャラクターが抱える背景や心情を、映像作品ではまだ描かれていない部分も含め深く理解して演じているからこその成果だといえます。
実際、映画のインタビューのなかで「もともと原作は好きで読んでいて、特に紫夏編は好きなエピソードだったんです」「紫夏編は1作目のときから僕の中に大きな存在としてあって、そこありきの嬴政という意識を常に持って演じていたので」(映画『キングダム』パンフレットより)と語っています。 両作品以外でも、吉沢は『銀魂』シリーズや『リバース・エッジ』『ママレード・ボーイ』など数多くのマンガ実写化作品に出演。吉沢には、その見た目と演技力だけではない、原作へのリスペクトからくる徹底した役への理解と、高い表現力があるからこそオファーが殺到するのでしょう。 ここまで再現度について触れてきましたが、吉沢の演技力を語る上で特質すべき点はふたつ。“目の演技”と“静の佇まい”であると筆者は思います。
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“目の演技”で吉沢亮の右に出るものはいない
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