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吉沢亮の演じるマンガキャラが「完璧」である“3つの理由”。圧倒的な目の演技、だけじゃない|『キングダム』『東京リベンジャーズ』

“目の演技”で吉沢亮の右に出るものはいない

「国宝級イケメン」とも称されてきた彼の大きな目は、台詞よりも雄弁に役の心情を語っています。 マイキーでは、仲間と戯れる子どものような「無邪気さ」をその目に宿したかと思えば、一転、友人に兄を傷つけられるという「複雑な哀しみ」を宿しました。マイキーは絶対的なカリスマ総長でありながら、そこはかとない危うさや、一瞬で相手を黙らせる脅威も持ち合わせています。吉沢は、場面ごとにマイキーが抱える複雑な心情を目で表現していました。
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』

画像:映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』公式サイトより

一方、嬴政を演じる吉沢が目に宿したのは、圧倒的な「闇」と「光」。 隣国にて人質として虐げられてきたことで、絶望の淵に立つ嬴政。観る者までも哀しませるほどに、何も感じることのない目をしていました。その後の出来事を経て、嬴政は王としての意志を確固たるものにしていきます。大将軍・王騎(大沢たかお)から中華統一への意志を問われた際には、民を導く大王としての強い「光」をその目で見せてくれました。

“静の佇まい”から放たれる、上に立つ者のカリスマ性

もう一つ感心せずにはいられないのが、吉沢のカリスマ性を感じさせる佇まいです。両作品とも人の上に立つ役どころですが、人の前に立っているときの姿勢が全く違います。マイキーはいつも猫背で、こぢんまりとした風体です。にもかかわらず、喧嘩の際に繰り出されるアクションはキレッキレ! それまでの静けさがあるからこそ、圧倒的な強さが際立ちます。
吉沢亮が演じている嬴政(えいせい)

画像:「映画『キングダム 運命の炎』公開記念展 in Sony Store」(2023年8月18日まで開催中)リリースより

嬴政は、基本的にだだっ広い王宮の王座にいます。高い位置にある王座から、名だたる大御所俳優たちが演じる部下たちに命令をくだす様は実に美しい。まさに王様! ほとんど動きはないのに、観ているこちらまで居住まいを正したくなるほどのオーラを感じるのです。
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まだ20代なの?! 末恐ろしい役者・吉沢亮
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