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「生き生きとした60代」に実は共通していた特徴。恥ずかしくない“若作り”の方法があった

モデルケースを思い浮かべておく

60歳からはやりたい放題[実践編] 近年、「老後」と言われる時間は以前よりぐっと長くなりました。  事実、厚生労働省の令和3年簡易生命表によれば、65歳の平均余命は男性が19.85 年、女性が24.73年と、老後と一言でまとめるにはあまりにも長いのです。  とはいえ、「まぁ、人生は何とでもなるだろう」と思っていては、漫然と時が過ぎていき、気が付けば老いが進み、人生が終わってしまったなんてことになりかねません。  生き生きと若々しく年を取って、人生を楽しみたいのであれば、いまから早めに戦略を練っておくに限るでしょう。  そこでお勧めしたいのが、今後、年を取ってから、自分はどんな人間になりたいのかを考えておくことです。  これまでのように横並びの人生でなくなるし、前頭葉が老化して意欲が低下する前に、「年を取ったらこういう人になりたい」というモデルケースを頭に浮かべておくと良いでしょう。  参考にするには、少し年上の芸能人や過去の偉人、身近で憧れる人でもいいでしょう。そして、その理想像に近づけるにはどうしたらいいのかを、きちんと考えておきましょう。

「お年寄り」ではなく「素敵な成熟した大人」へ

60歳からはやりたい放題[実践編] 余談ですが、欧州などに行くと、ポルシェを乗り回したり、ブランドものの洋服をすらりと着こなして歩いている外国人をよく見ます。  さらに驚くのが、そうした外国人の多くは、60代以上のシニア世代であることが多いのです。  また、昨今はインバウンドで外国人旅行客が日本にも増えてきましたが、注意してみると、意外と高齢の観光客が多いことにも驚くのではないでしょうか。  欧米の人たちは、年を取ってからも「人生を楽しむ」という姿勢を貫いているので、日本のように「引退したら高齢者」然とするのではなく、引退しても「一人の大人」として、人生を謳歌しています。 私たち日本人も、ぜひ「お年寄り」ではなく「素敵な成熟した大人」になりたいものです。 <和田秀樹 構成/女子SPA!編集部>
和田秀樹
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。ベストセラー『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『60歳からはやりたい放題』『90歳の幸福論』『60歳からはやりたい放題[実践編]』『医者という病』『60歳から女性はもっとやりたい放題』(扶桑社)など著書多数
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