
もともと、インドアで人ごみは嫌いという健太さん。しかし、花火大会は健太さんのほうから誘ってきたそうです。
「私はいつもと違ったデートができそうだし、浴衣も着たかったので『行く』と即答でした。花火大会の会場は駅から20分近く歩くのですが、その間もずっとスマホの画面を見たまま。あまりにも夢中になりすぎて、私の会話にも『どうでもいい』って言うんです。
どうやら、花火大会の会場はゲームにとって重要なポータルと呼ばれている場所だったみたいなんですよね。本当は花火なんて興味が無くて、ゲームの陣取りがしたいだけだったんです」
花火が終わると、さらに由紀さんを苛立たせる事態に……。
「花火が終わると、『人ごみが嫌だから、みんなが出るのを待ってから会場から出よう』って言う。確かに、ぎゅうぎゅうの中、歩くのは嫌だったのでその場で少し待ちました。
でも彼はずっとスマホの画面を見たまま。楽しい会話もできない。暑いし、虫も寄ってくるので一刻も早く帰りたかったです……」
ゲームに夢中になった健太さんは、閉館と言われて門を閉められそうになるまでゲームをやっていたそうです。
「帰りもわざわざ大回りして私鉄のローカル線が来るのを待って帰りました。『みんなが乗る電車は混むから』と言っていましたが、ゲームがしたかったのが見え見えでした。結局、20時に終わった花火大会から、家に着いたのは0時過ぎ。あまりにもゲーム依存な彼とは距離を置こうと思いました」
由紀さんのようにゲームに依存するパートナーとのデートにいら立つ人は少なくないでしょう。外出先や移動中に操作が必要になる位置情報ゲームなら、なおさらのこと。一度、膝を突き合わせて話し合う機会をもうけるのも一つの手かもしれませんね。
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<文/阿佐ヶ谷蘭子>