母は恐怖を覚えた。マスクを「絶対外したくない」子どもたち。女子に多い“意外な理由”も
2020年春に発令された緊急事態宣言。未知のウイルスに世界中が騒然とし、わたしたちの日常は大きく変わりました。
あれから3年が経ち、世の中の規制が緩んできたいま、当時を振り返ってみると、わたしたちの日常を一番変えたのは「マスク」ではないでしょうか。
日本でのマスク着用は「努力義務」とされていましたが、マスクをしていない人を口撃するトラブルや、マスクをすべきだという周囲からの同調圧力、百貨店や旅客機内でマスク着用が義務付けられるなど、実質は「つけなければならないもの」となっていました。
そして今年5月、新型コロナウイルスが5類移行となり、先立って3月には厚生労働省から「マスク着用は個人の判断が基本となります」通達。苦しかったマスク生活からやっと解放され、コロナ禍以前の日常が戻ると思いきや、実際のところはまだまだマスクをしている人も多くいます。
感染予防として引き続きマスクをしたい人も多いのでしょうが、それよりも衝撃的なのが「マスクを外したくない子どもたち」がとても増えていること。
上田洋子さん(39歳・仮名)の娘は、中学1年生のときにコロナ禍に突入。はじめて顔を合わせるクラスメイトとは「マスク顔」でスタート。唯一マスクを外す食事中にはおしゃべりを控えるよう注意され、学校に馴染むまでも時間がかかったようです。
「マスクをすると目しか見えません。顔はもちろん、表情が見えないですよね。入学してすぐは分散登校で全員が揃わなかったですし、目元しか見えない状態でクラスメイトの顔を覚えるのも時間がかかります。その上おしゃべりも禁止されてしまうと、新しいクラスメイトと仲良くなろうとしても正直難しいのではないかと思いました」

写真はイメージです(以下同じ)
マスクを外したがらない子どもたち
コロナ流行下で入学、同級生の顔をほぼ知らない
