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母は恐怖を覚えた。マスクを「絶対外したくない」子どもたち。女子に多い“意外な理由”も

外すときだけ「個人の判断」はずるい

人と人とのコミュニケーションで、いちばん感情が表れやすいのが顔の表情。欧米諸国は特に表情が見えないことでの抵抗感が強く、コロナ禍当初からマスク着用義務への大きな反発があり、一部ではマスク反対のデモまで起こっていました。日本人は欧米諸国と比べると感情表現が控えめな国民性ではありますが、だからこそ円滑なコミュニケーションのためには「顔の表情」という大切な情報が必要不可欠ではないでしょうか。 外出先で子供のマスクを整える母親コロナ禍の生活は、外出を避け、密を避け、集まりを中止し、マスクで表情を見えなくさせました。これは人間が生きていくのに必要な「コミュニケーション」からどんどん人を切り離していく行為だったと思えてなりません。 「マスクは努力義務といいながら、マスクをしていないと入れない場所がたくさんありました。それだけマスクの着用を押し付けておきながら、外すときは個人の判断に委ねるというのは少しずるいと感じます。マスク生活に慣らされてしまった人たちが、自分から外すようになるには相当の時間がかかると思います」

「必要のある人以外は原則外す」と明言しては?

コロナ禍で「当たり前」になってしまったマスク着用。日本の「右へ倣(なら)え」な国民性もあり、いざマスクをしなくていいと言われても、まだ多くの人がマスク着用している中で、自分だけマスクを外して出歩くことに抵抗がある人も多いと予想されます。 そんな日本で「マスク原則着用」が努力義務として機能していたのであれば、それが不要になった場合には「したい人、必要のある人以外は原則外す」と明言する必要があるのではないでしょうか。 わたしたちは表情を含めて人とコミュニケーションを取り、助け合いの中で社会生活をしています。だからこそ、マスクをしていないことが「日常」であることを思いだす、または再教育する時期に来ているのかもしれません。 ―シリーズ「令和の親・令和の子」― 【関連記事】⇒48歳・独身女性「母なしでは生き方がわからない」。依存し合う“危険な母娘関係”から抜け出すには #令和の親 #令和の子 【関連記事】⇒「お金があったのが不幸の元かも」ひきこもり息子を支える、裕福な62歳・パート主婦の嘆き <取材・文/塩辛いか乃> 
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako 連載「乳がんドタバタ日記」Kindleで発売中!
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