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“コロナ対策”で全部つぶれた子どもの行事「中止にする必要あった?」40代ママの怒り

念願の大会出場をつかんだのに、コロナで中止

強豪の運動部に所属している子どもたちも、コロナに振り回されてさまざまな思いを味わうことになりました。 高校に通っていた高田さん(仮名・40代)のお子さんは、テニス部で大会出場を目指して部活を頑張っていました。ですがその矢先に、コロナ禍の煽りを受けてしまったそうです。 「やっとの思いで地区大会で上位にランクインし、市の大会に初めて出場できると喜んでいた矢先に、大会が突如中止になってしまいました。親子ともに、コロナ禍で一番ショックな出来事でした」 校庭のテニスコートさらに強豪の部活が多いその学校では、まじめに活動を自粛した部活と、自粛要請があってもスルーして通常の部活練習や合宿などを実施していた部活とがあり、部活間でも格差があったとか。 「自分たちの部活は自粛しているのに、通常通り部活動をしている同級生を目の当たりにすると、当然納得いかない気持ちになってしまいますよね。各部活の方針とはいえ、同じ学校の中での格差は辛いものがありました」 学校全体で足並みを揃えることが難しかったのかもしれませんが、この状況で生徒たちに納得してというのは無理な話です。

本当にそれは「子どものため」だったのか?

ここまで述べてきたように、「子どもたちを守るため」という大義名分で次々と行事や活動が中止になりました。 ですがそれは、本当に「子どもを守る」ための行動だったのでしょうか。“大人たちが”誰かからの批判から身を守るための行動になっていなかったでしょうか? あの、度重なる中止や休校は、本当に必要だったのでしょうか。 運動会学校行事だけでなく、学生時代だからこそ熱中できる部活動にも大きな影響を与えたコロナ禍。「密」を避けて、「ソーシャルディスタンス」を保ち、さまざまな行事をせずに学生時代を過ごした子どもたちは、将来自らの学生時代を振り返って、何を思うのでしょう。 そんな中でも、なんとか子どもたちの思い出に残るようにと、オンラインで文化祭を実現した学校や、ワクチンを早々に集団接種して体育祭をリアルで開催した学校もありました。その施策の是非を判断することはできませんが、少なくともアイデアを凝らしてなんとか実現させたいという気持ちは子どもたちにも届いたのではないでしょうか。
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子どもたちに「空白の3年間」を作ってしまった罪
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