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“コロナ対策”で全部つぶれた子どもの行事「中止にする必要あった?」40代ママの怒り

「青春というにはあまりに寂しい3年間」

高校生の娘を持つ松本さん(仮名・40代)にも話を聞きました。松本さんの娘さんが通う学校も、高校行事がほとんど潰れてしまいました。 女子高校生娘のコロナ生活は、高校受験の“隔離(かくり)”から始まりました。入学式は開催されたのですが、親は参加できず子どもたちのみ。しかも場所は各教室で、オンライン方式。写真は一枚も撮れませんでした。 体育祭、文化祭も2年間まともにできず、3年生での修学旅行も行き先が何度も変更になり、最終的に受験前に近場での一泊旅行で終わり。娘の前でこんな言い方は絶対できませんが、青春というにはあまりに寂しい3年間を過ごして卒業となってしまいました」

「大人ばっかりずるい……」子どもの一言に胸が痛む

そんな娘さんの姿を見続けた松本さんはこうこぼします。 「たしかに学校行事は大人数での動きにはなりますが、学生時代は今しかありません。それなのに全ての行事や部活の大会が縮小か中止。わたし自身、修学旅行などの行事が本当に楽しくて、今でも良い思い出になっているので、本当に行かせてあげたかったなと今でも思います。それなのに、本来の高校生活がどんなものだったのか知ることもなく卒業を迎えた娘が、不憫(ふびん)でなりません……」 また娘さんは娘さんで、思うところがあるようです。大人たちの会食や飲み会が少しずつ再開してきても、学校行事は相変わらず縮小のまま。そんな状況に「大人だけずるい」とこぼすこともあったとか。大人の立場からしても、そう言いたくなる子どもの気持ちが痛いほどわかりますよね。 「今、3年間を振り返ってみて、改めて娘が『学校行事がないせいだけじゃないかもしれないけど、クラスや友達との連帯感は弱い気がする』と言っていました。一度きりの高校生活がこのように終わってしまったことに、今でも胸が痛みます」 【関連記事】⇒コロナの3年間で「不登校が増えた」学校も。ある教師の“本音のつぶやき”に激しく共感
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念願の大会出場をつかんだのに、コロナで中止
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