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向井理(41歳)の“意外な前職”。新ドラマで見せた華麗な手さばきに納得

顔の表面温度で演技する向井理

 秋ドラマとはいえ、ロケ地となる東京はまだまだ暑い。10月でも猛暑は続く。近年の地球環境では、ドラマの設定どおりの季節感出すのは骨が折れる作業になるだろうと想像する。  実際、『パリピ孔明』の撮影現場は相当暑いようだ。『FNSドラマ対抗お宝映像アワード 2023秋』(フジテレビ、9月25日放送、以下、『ドラマ対抗お宝アワード』)に出演した向井がエピソードとして明かしていた。  しかも孔明がまとわなければいけないあの厚い着物を着用しての演技となると、撮影中、額ににじむ汗を抑えるだけで必死に違いない。  でも、もちろん画面上に汗はにじまない。演技とは異なる神経をはたらかせるのか? 俳優の体温調節とはすごいものだ。  ただし、にじまないが故に、それが我慢比べのように顔全体が火照っている印象はある。よく注視していると、上白石とのやり取り中、向井は顔の表面温度で演技しているようにさえ感じるのだ。  何か暑そう。息苦しくはないのか。思わず心配になる。いやいや大丈夫ですよ、みなさん。と、涼しい顔で孔明なら言うだろう。事実、このホットな演技がしっかりクールダウンするので、どうかご安心あれ。

ホットからクールへ、大胆な温度変化

 孔明は、英子がバイトするBBラウンジのオーナーで、三国志オタクの小林(森山未來)に気に入られて働くことになる。孔明の初仕事がバーカウンターでのドリンク提供。客から注文を受け、手際よくカクテルを作る。  さすが向井理。俳優になる前の彼は、明治大学農学部卒業後、バーテンダーとして働いた。職歴がこういう場面で遺憾なく発揮される。したり顔であるわけでもなく、淡々と、でも見事なシェイクを披露してくれる。 「茶を点(た)てるよりは簡単です」と涼しい顔をする華麗な手さばきは、ネット上ですぐに話題になった。ドラマ公式Instagramでは、「リアルにこのスピード感でやっています!」と注釈。で、カクテルを作っている間の向井の顔の表面温度はどうか。  これが自然と下がっている。若干の火照りや前髪の乱れはあるものの、演技としてはクールダウン。もはや孔明役を超えた振る舞い(演技)ではあるのだが、微に入り細に入り、ホットからクールへ、大胆な温度変化で視聴者を沸かせてみせる向井理よ。
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向井自身とキャラクターをセットで記憶
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