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結婚直前で捨てられた男の“悲しい自己分析”…。複雑すぎる表情に注目|ドラマ『いちばんすきな花』

“心地よいフラストレーション”

木曜劇場『いちばんすきな花』第3話より © フジテレビ

第3話より

 というわけで、視聴者はこのドラマを見ている間、4人の主要人物たちとひたすらこうした複雑さを共有しなければならない。これが疲れるかというとそうでもないが、逆に“心地好いフラストレーション”がたまる。  まぁ、良くも悪くもフラストレーションに変わりはないのだが、そこで有効な解放剤になるのが、藤井風の主題歌「花」なのだ。ゆくえ、椿、佐藤紅葉(神尾楓珠)、深雪夜々(今田美桜)の会話が延々続いたあと、絶妙なタイミングで主題歌のイントロがスパンと流れる。  きたきた、これこれという具合に一気にフラストレーションが解放される。『いちばんすきな花』というドラマタイトルに対しての「花」。同曲を聴きながら、放送後の視聴者は自分にとっての「いちばんすきな」人生を考え始める。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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