「ダル絡みおじさん」だった藤原道長。お茶目、和歌が上手…紫式部から見た“意外な素顔”
酔っていても道長の和歌は格別
飲み会をフェードアウトしようとする女子への絡み方は、現代でいう「せっかくなんだから話そうよ~」と帰り際に呼び止める困ったおじさんそのものですが、うまい返歌を詠む器用さがあるお陰で、ひんしゅくを買わずに済むのが憎いところです。
それでもやはり酔っぱらいではあるので、ここでダルがらみを控えればいいものの、矛先は妻子へと向かいます。
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「中宮様、お聞きですか? うまい和歌でしょ」と自慢なさった道長殿は、「中宮様のパパとして、僕はまあまあイイ感じだよね。中宮様も私の娘としてイイ線いっていらっしゃるし、母君(注:2)もラッキーすぎて笑いが止まらないんじゃない?『イイ男をつかまえた!』と思ってるでしょ」と冗談をおっしゃる。どうやら泥酔していらっしゃるようだ。
(注:2)源倫子(奥様・母君)…道長殿の奥様(正室)。宇多天皇の曾孫なので実家の太さで道長殿に圧勝している。
1000年前も変わらず「酔ったお父さんはめんどくさい」
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