60代、息子や娘に“ウザがられないお節介”の方法。少しの工夫で「また親に会いたいと思う」
子どもと仲良くしたいのに、気が付けば「ウザい」と疎まれてしまう。
そんな「子どもとの関係がわからない」という60代前後の親世代に向けた処方箋を提案するのが、脳科学者の黒川伊保子さんです。
著書『60歳のトリセツ』の中でも、子どもと良好な関係性を築く秘訣が多々語られています。
黒川さんに、子どもとの関係性をよくする方法を伺いました。
自分よりも年下の人を見ると、ついお節介を焼いたり、アドバイスをしたりしたくなるもの。それが、大事な子どもに対してなら、なおさらです。
でも、そのアドバイスが子どもとの関係性を悪化させる一因だと黒川さんは解説します。
「60代は自分自身の思考の枠組みでモノの見方が完成しているので、あらゆることに気が付くすばらしいセンサーを持っています。
当然、子どもたちを見ると、『やるべきことができていないな』と不安になって、『結婚しろ』『子どもを作れ』などと言ってしまうものです。
でも、それはあくまであなた自身の『べき論』に過ぎません。現在の20代、30代にとって、自分の意見が正解だとは限らないのです」
子ども世代や孫世代にはそれぞれの正解があるのだから、仮に何かに気づいても、良かれと思っても何も言わないのが得策。
もしも、何かアドバイスする場合は、あくまで「質問されたときだけ」にするのが肝心だそうです。
「『炊き込みご飯はどうやって作るの?』『子どもがなかなか寝ないんだけどどうすればいい?』などと聞かれたら答える程度がちょうどいいです。
自分の人生と子どもの人生は違うし、生きている時代も違うので、未来の正解のために今ご自身が考える正解は心にしまってください。
仮に自分がアドバイスしなかったことで子どもが失敗したとしても、人生はまだまだ長い。『この子は30年後の未来のために、いま修行をしているんだな』と思って、失敗を快く受け入れてあげましょう」

『60歳のトリセツ』
自分の中にある「こうしなきゃならない」という主義主張は捨てる
何かアドバイスする時は…

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