『おっさんずラブ』は、いい加減のちょうどよさが、エンタメとして多くの視聴者のツボにはまったのだ。はっきりとしたBL描写を描かないことでむしろ、自由な中間領域でドラマが仕上がる。
“はるたん”こと春田創一を演じる田中圭や吉田鋼太郎、林遣都との抱腹の三角関係が、萌え要素を絶えずチャージすることも忘れない。ティーンエイジャー同士の青臭さにはない、おっさんだからこその切なさもコミカルなスパイスになっている。
言わば、中間領域的な準BL作品の魅力。不動産会社から航空会社に舞台を変えた続編『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日、2019年)は、かなりカオスな様相だったけれど、今回のシーズン3である『リターンズ』は、どれほど意気込んできたかなと放送前から、期待を寄せた。