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県内エリート男子高で“性教育”の名の下セクハラにあった図書館司書46歳女性、教職員カーストで圧された声とは

親からの支援がなく、奨学金とアルバイトで生活する女子学生たち。車がある学生は繁華街に出て時給のいいアルバイトに就けるが、彼女たちは車に手が届かない。

苦しい者同士のつながり

大学近くでひとり暮らしし、時給の低いバイトに明け暮れても、生活は苦しい。学業にもしっかり励みたいのに、いつも疲れている。 これは筆者の推測だが、そのなかには兄や弟がいてそちらには十分な教育資金が回されている可能性もある。 地方40代独身女性202402現在のミユキさんは、自分でNPOを起ち上げ、そんな若い女性たちに居場所を提供する活動をしている。 「ひとり、またひとりと友だちを連れてきてくれるんです。聞くところによると、お金がある子は大学の外にランチに行くけど、彼女たちは教室に残り手作りのおにぎりで済ます。そのときに声をかけ合って、つながるそうですよ」

いつもそこにある居場所

居場所がなかったミユキさんだから、居場所のない若年女性のために何かしたいという気持ちが強いのだろう。 「来年度の助成金が決まったので、私自身が活動する基盤をきちんと作りつつ、一軒家を借りたいと思っています。そしたら、いつでも誰でも来られるような居場所ができますからね」 <文/三浦ゆえ>
三浦ゆえ
編集者&ライター。出版社勤務を経て、独立。女性の性と生をテーマに取材、執筆を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(宋美玄著、ブックマン社)シリーズをはじめ、『50歳からの性教育』(村瀬幸浩ら著、河出書房新社)、『リエゾン-こどものこころ診療所- 凸凹のためのおとなのこころがまえ』(三木崇弘著、講談社)、『新生児科医・小児科医ふらいと先生の 子育て「これってほんと?」答えます』(西東社)などの編集協力を担当。著書に『となりのセックス』(主婦の友社)、『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。
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